世の中にせっかちな人は意外と多いものです。そして投資の世界でせっかちな人は損をします。
例えば、投資案件への参加を検討している状況で、「早くしないとなくなってしまう」と言われることがあります。
本当に枠が限られていて、なくなってしまう場合もありますが、それはただのセールストークである場合も少なくありません。
投資家としては急かされたとしても、調べるべきことはきちんと調べてから判断を下した方が得策です。
「やっぱりあの時に投資しておけばよかったな」とあとから振り返って思うことがあるとしても、急いで判断を下して失敗するよりはまだましです。
そして、チャンスというのは何度もやってくるもので、チャンスを見逃す経験を繰り返していると、本当のチャンスが現れたときに、感覚的にそれを感じ取れるようになるものなのです。
なんでこのようなことを書くかというと、最近、投資でトラブった人から相談を受けていて、問題の解決を依頼されたのですが、待てない人なのです。
難しい問題で時間がかかるのですが、かなり頻繁に連絡してきて、「早くしろ、早くしろ」と圧力をかけてくるのです。
私はどのような経緯で投資を決めたのかの詳細は知りませんが、恐らく急いで投資判断を下し、何も調べずに決めたのでしょう。そして案件がトラブると、今度はその解決を待てないという同じ間違いを繰り返しているわけです。
この方は自分の弱点に気づき、改善しない限り同じ間違いを繰り返していくことでしょう。