静かな預金取り付け騒ぎが起こっています。
FRBは意図的に金融機関を破壊していますが、その後にどのように事態が進展するかなど皆目見当がついていないようです。
今は金融機関から預金を引き出し、マネーマーケットファンド(MMF)へと資金が流入しています。
預金からMMFへの流れ止まらず-米国の金融システムと経済にリスク
金融機関の支払い能力に対する不安が高まっているのと、預金をしておいても増えないので預金流出が止まりません。
MMFは銀行預金と異なり高金利なのと部分準備制度ではありません。
預金よりもメリットがありますが、FDIC保険の対象外というデメリットもあります。
すでに書いた通り預金流出は金融機関にとっては致命的です。
部分準備制度の金融機関から資金が大量に流出するということは、少なくとも数十倍に膨張していた人為的に膨張していたバブルが崩壊することを意味しています。
金融機関は部分準備制度を利用して10-100倍程度の通貨を作り出していたのですが、預金流出と共にそれを急速に元に戻さざるを得なくなっています。
最も直接的な影響としては、金融機関は融資を出さなくなったり出していた融資を中止したりということをやり始めます。というかもう始まっています。
これは経済がバブルから本来の状態に戻ることを意味し、不動産は下落、企業は破綻し人々は失業することを意味しています。
そして金融機関には資金がありませんので、流出に対応するためには資産を売却する必要があります。
大量売却が相次いでいるため資産価値は下落し、ここでも問題が発生しています。
これを報じているのはウォールストリートジャーナルですが、上場している金融機関435のうち、97%つまり422の金融機関が倒産の危機に面しているとしています。
資産売却はこれからも加速していきますが、同時に金融機関の損失も拡大していくことになります。
資金は流出は貴金属へも流入しています。
私も今朝、数人分をまとめて注文したところですが、取りまとめている間にも、在庫切れが発生したりして残り少ない在庫の取り合いが起こっています。
銀の販売量は過去最高を記録しているようです。
数日前もある有名なブローカーが話していましたが注文数が倍増していることに加え、毎日のように一回の注文額が100万ドル(1億3000万円)を超えるオーダーが複数入っているそうです。
昨年、ある方が500万ドル(70億円程度)分の貴金属を買い占め、イーグルコインとジャンクシルバーがすべてなくなるという事態が発生したことがありました。
かき集めるために2週間もかかり、銀は270万ドル分しか調達できなかったとのことです。
つまりある日突然在庫すべてを買い占める人が出てきても不思議ではなく、むしろ時間の問題だと考えた方が良いと思います。
私はあと一週間持つかどうかだと勝手に思っているのですが、どうでしょうか?
今はMMFに流入している資金ももう少しすれば、貴金属と仮想通貨に殺到するはずです。
今回の私の獲物はイギリスロイヤルミントの2オンスのコインです。
ロイヤルミントの2オンスの商品はコスパは悪いですが、個人的にはデザインが好きなので買ってみました。
いろいろと試してみたものの、やはりイギリスロイヤルミントの製品は仕上がりが一番良いと思います。