これは投資の初心者によく見られる傾向ですが、利回りが低いと安全だと思いこむ傾向です。
ハイリターンだとリスクも高いと思いこむわけです。
この傾向を利用して、本当はもっと利回りが出るのに、わざわざ利回りを抑えるファンドマネージャーや業者が世の中には存在します。つまり自分たちの利益を多く取り、投資家には少なく配当することにより、"安全だ"と見せかけるわけです。
投資が安全かどうかは、利回りではなく投資の仕組みから判断すべきものです。投資には利回りが高くても安全なものもあれば、利回りが低くても危険なものもあります。
資産運用を考える時には、ただ人に勧められるままに決めるとか、利回りが低いから大丈夫だろう、といった安直な決め方をするのではなく、仕組みがどうなっているかについて知ること、そしてそれが安全かどうかをジャッジするリテラシーを身に着けることが大切です。
私がこれまでやった投資の中には、利回りが控えめでかなり大きな資産運用会社が運用するもので大失敗したものもあれば、一見怪しそうな投資に見えたものの、安定的に稼働し続けているものもあります。
仕組みについて学ぼうとするかどうかは、投資家として成功するかどうかを左右すると思います。
もちろん、全戦全勝というわけにはいきませんが、私の周りにいる成功している投資家は大概、スキームを理解して、弱点を見抜く力がすぐれていると思います。
そういう意味では、自分でスキームを組んで、案件を作れる投資家はある意味、最強なのかもしれません。