BTFP終了後からリバースレポの残額が急減しています。
資金難に陥っている金融機関が多額の資金を引き出しており、2日間で1070億ドル減少しました。流動性が一気に悪化しています。
残りは4130億ドルです。
あと2-3日から1週間持つかどうかといったところでしょう。中小金融機関と地銀のバンクランが始まります。
デリバティブ次第では、中小金融機関だけの問題で終わらないと思われます。
BRICS加盟国は金融システムのアキレス腱と言われている銀現物に狙いを定めています。
インドではUAEとの条約で銀輸入の優遇税制を設けていたため、個人トレーダーが大量の銀現物を輸入していたことが報じられています。
取引が多すぎたため銀行が取引を停止する事態に追い込まれました。
2023年には3625トンの現物を輸入しています。
昨年も大量の銀を輸入したわけですが、今年に入りその量は急増しています。
1月は700トン、2月は2200トン輸入しました。
記事の中ではUAEとの取引が取り上げられていますが、イギリスとスイスからも輸入しているとしています。
銀専門家によるとインドは鉱山から直接購入できず、コメックスから現物を調達しているとしています。
HSBCがコメックスで問題を抱えているのは、これが原因かもしれません。
これはどれくらいの量かというと、世界中の産出量一か月分すべてを超える量を先月インドが買い占めたことになります。
「全部よこせ」とインドは言っているわけです。
中国も同様に大量に輸入していて、インドを遥かに上回ると言われています。
表向きの口実は、環境問題に対応するため太陽光パネル製造のためです。
上海取引所の銀価格はコメックス価格を$2以上も上回っており、価格差を利用したアービトラージ取引も激化しています。
西側諸国からBRICS諸国へ銀現物が大量に流する流れは、急激に加速しています。
習近平はCOP25を口実にして、銀現物が中国国内に流入する流れを作っています。
ゼロヘッジの記事は、大規模金融機関もこぞって銀現物の引き渡しを受けていることを指摘しています。
銀現物の取り合いが激化していることは、もはや明白です。
銀現物が姿を消せば、ショートしている金融機関は深刻な問題を抱えることになります。
シルバースタッカーたちは辛抱強く待ち続けてきましたが、報われる時はあと少しでやってきます。
銀コインを5000円で買うというのは、昔にビットコインが1万円で買うことに似ているのかもしれません。