銀投資家にとっては今更感がありますが、主流メディアが銀の可能性について取り上げ始めました。
アメリカの経済番組のCNBCが相次いで銀価格の高騰の可能性を記事にしています。
金融機関の破綻が始まったタイミングで、貴金属に注意を向け始めています。
UBSの発言を取り上げて2024年に銀は「ドラマチックな」パフォーマンスを見せることになる、という記事が出たかと思えば、
金価格が最高を上回る中、銀は金を上回る「素晴らしい年」になるとしています。
こちらはシルバーインスティチュートのデータを基にした内容となっており、需要が急増している事実を指摘しています。
銀の現物不足が深刻化していることは、知られるようになっていますが、現物を買い占めているのが誰なのかがも判明しています。
Xで有名な中国の銀投資家は、中国の貴金属企業が銀を買い占めていて10000トンの銀現物を保有しているとしています。
中国はポスト銀時代(銀が枯渇した後の時代、という意味か?)の工業用のニーズを満たすため、持てる全ての手段を講じて銀を輸入している。
西側の銀保管庫が空になるまで、続けるこどだろう、と述べています。
銀の価格操作は有効ですが、在庫が完全になくなる時に価格操作はできなくなります。
問題はその時に誰が現物を持っているのかという点です。
そして現物が消える時、銀のショートポジションを保有している西側金融機関は大損害を被ることになります。
銀価格の過剰なまでの価格操作は、工業用の銀を低価格で供給するためのツールとして使用されてきました。
その結果、銀現物は減り続けるのに対し、銀は不必要な製品に過剰に使用される結果となりました。
1オンス=$23であれば、太陽光パネル、EVや携帯電話にまで大量に使用できますが、仮に銀が$500になればそうはいかなくなります。
中国はポスト銀時代、つまり銀が姿を消す時代が来ることを予測しているのでしょうか?
China Chengtong Metal Group Corp
インドと中国以外にも、トルコも輸入量を急増させています。
トルコの場合は少し異なり、ハイパーインフレのため人々が銀に殺到していることが原因と言われています。
世界中がハイパーインフレになる時、世界中の誰もが銀現物を入手しようとするのでしょうか?
銀投資の辛抱が報われる時は近いと思います。最後まで買い続けたいものです。
今の経済システムが崩壊する時に銀現物をホールドしている人は、人生を一変させるような経験をするはずです。