今、話題になっているワールドコインについて数日前に取り上げました。
これは暗号通貨+生体認証+AI+ベーシックインカムの組み合わせのCBDCで、思いつく限り最悪の物を組み合わせて作った最悪のシステムです。
日本では「タダより高いものはない」とよく言いますが、海外では少し違う言い方をします。
「もし何かが無料だとすれば、あなた自身が商品である」とよく言います。
つまり何かが無料で提供されているのは、引き換えにあなた自身から何か大事なものをとのことである、という意味です。
ましてや登録することで、何かを貰える場合はもっとタチが悪いと知っておくべきです。
僅かばかりの利益につられて、生体データを提供し、CBDCを受け入れると何が起こるのかを考えてみたいと思います。
下のリンクは今、中国で起こっていることをまとめたものですが、社会信用システムの概要となっています。
社会信用ポイントが上がる行為には以下のものがあります。
献血をすること、
政府を称賛すること、
近所に良い影響を与えること、
高齢の両親の世話をすることなどが含まれています。
これには報酬があります。
例えば無料で自転車が貰えたりタクシーが利用できるようになる、
無料のジムが利用できる、
病院の待ち時間が短くなる、
ローンが借りやすくなる、
職場での昇進が早くなるなどです。
反対に信用ポイントが下がる行為には以下のようなものがあります。
反政府抗議活動に参加すること、
SNSに反政府的な書き込みをすること、
カルトとみなされる団体に加わること、
インターネットで噂を広めること、
赤信号を無視すること、
オンラインゲームで不正行為をすること(こんなことまで規制するつもりなのか)
当然ペナルティがあります。
運転免許の取り消し
公共サービスの利用ができなくなる、
飛行機や高速鉄道に乗れなくなる、
ローンを借りにくくなる。
インターネットやテレビで"ブラックリストに載った市民"として写真やIDが公開され、公の場で屈辱を味わう。
このカテゴリーに該当する人に電話をかけると、呼び出している最中に「あなたが電話をかけているのは不正直な債務者です」という音声が流れる。
実際にさらし者にしている様子の動画がありましたので、張り付けておきます。
赤信号を無視して道路を横断すると、さらし者にされるわけですね、、、
最近、中国のCBDCシステムを利用したスピード違反の取り締まり動画が出回っています。
これによると違反が見つかったその瞬間に口座から罰金を徴収され、そして社会信用システムのポイントが引き下げられます。見つかったその瞬間にです。
中国政府はアプリを開発し、500メートル圏内に"危険人物"がいるかどうかをユーザーに知らせています。
"危険人物"と接触すると、社会信用スコアが下がってしまうというわけです。
こういう話をすると「中国は特別だから」という人がいます。しかし本当にそうでしょうか?
最近、このような報道がありました。大手金融機関は定款を改定し、顧客のSNS上の動向を監視する方向性のようです。
何をやりたいのかはもはや明白ですね。
Major banks' privacy policies allow them to monitor customers' social media accounts
そしてこれは少し長い動画ですが、WEFがCBDC導入のメリットとして、"望ましくない物の購入を制限できる"と発言しています。
反抗的な市民には食料も買わせないシステムを導入しようとしているのでしょうか?
今ワールドコインに登録すると$25貰えるようです。
経済が崩壊する時に、登録すればベーシックインカムが貰えるといった導入が始まるのかもしれません。
しかしCBDCを受け入れる時に何を失うのか、よく考えてみるべきなのかもしれませんね。