時間があまりないので、少しだけ書きたいと思います。
昨日、格付け会社のフィッチが米国債の格下げをしたことが波紋を広げています。
経済の動向に注目している人にとっては驚きでもなんでもありませんが、想像以上にアメリカ政府は反発しています。
こうなることを予期していなかったのでしょうか?
バイデン政権もイエレン財務長官もフィッチを強く非難しており、「全く根拠がなく間違っている」としています。
そしてこのタイミングで、突然SECがフィッチに対する捜査を開始しました。
またバイデン政権は、格下げはトランプ大統領の責任であるとしています。
フィッチの説明によると格付けの引き下げの理由は以下のものです。
アメリカ政府内の混乱、アメリカ政府の債務状況の悪化、中長期的な経済問題の対応がなされていないこと、FRBによる相次ぐ利上げと利払い額の増加とアメリカ経済が景気後退に突入したことなどを理由として挙げています。(悪材料しかない)
少し前の債務上限引き上げ以降、2兆ドルの債務をすでに発行しており、昨年と比較しても60%も額が多いそうです。
政府がどれだけ「景気は力強い」と宣言したところで、実態との乖離は広がるばかりです。
Fitch Downgrades the United States' Long-Term Ratings to 'AA+' from 'AAA'; Outlook Stable
ロバートキヨサキはこのように述べています。
「恐れていたことがついに起こり始めました。
格付け会社フィッチがアメリカ格付けをトリプルAからAA+に下げました。
経済の胴体着陸のショックに備えてください。私が長期間出していた事件が起こってしまいました。
FRB、財務省と大企業のCEOは幻想を見るための麻薬を吸い続けています。どうぞ気を付けてください。」
有名なアセットマネージャーのタビ コスタは、もうすでに繰り返す必要がないアドバイスを述べています。
それは「金ははるかに優れた選択肢だ」というものです。いつの時代にも最後はここに行き着きます。
米国債の処分を続けてきたBRICS加盟国の、米国債売りは加速していくと思われます。
そしてどこかの金融機関は今頃、巨額の損害を出していることでしょうね。今回の件がどこでどのような問題を表面化させるのかには要注目です。
水面下で日本に圧力をかけるのかもしれません。
もはや今の金融システムの中に信用できるものは何も存在しない、ということになります。
世間一般では「日本は破綻しない」という論調がありますが、プロバガンダには要注意だと思います。