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模造品は本物には勝てない。

世界中で流通している通貨は、本物のお金の模造品あるいは代替品に過ぎません。(CBDCも含む)

一般の人々が本物の"お金"だと思い込んでいる紙幣やデジタルの通貨は、実はデリバティブに過ぎないということを人々は知りません。

人々が資産だと考えている株式や債券もデリバティブですが、ベースとなる通貨そのものがデリバティブなので、デリバティブの二段あるいは三段重ねということになります。

要するに一般に人々がお金や資産だと思っているもののほぼすべてがデリバティブで、唯一の例外と言えば金と銀の現物です。

すべての代替品は周期的に機能不全になるわけですが、結果としては代替品に依存しているシステムをも巻き込まれて機能不全を起こすことになり、物資の生産やインフラが止まることになります。

食料品と必需品が手に入らなくなった人は生き残るために他人から奪うのか、あるいは死ぬに任せるのかという究極の選択に迫られることになります

資産と物の生産を行うシステムが稼働するためには、通貨が必要で通貨がない時に無政府状態が発生することになります。

 

通貨の崩壊の最大の影響というのは、物の流通と取引が止まることです。

食料と水その他の必需品はあるのに、流通したり分配する手段がなくなることを意味します。

その意味では食料の備蓄よりも金と銀の備蓄の方が重要度が高いかもしれません。

流通が止まる結果として、金と銀と比較するとほぼすべての物の価格は暴落し、金と銀の価格が暴騰するという現象が起こることになります。

ただ実際には金と銀価格が上昇するというよりは、お金の代替品が急速に衰えていくと考える方が正しいのかもしれません。

 

日本円とドルの動向については、下の価格表から読み取ることができます。

田中貴金属の物ですが、ドルベースでも円ベースでも金価格は上がり続けています。

この意味するところは、お金の代替品である通貨が死に向かっていることです。

中央銀行と政府が死に物狂いで金銀価格を抑え込もうとしているのは、お金の代替品の死に近づきつつあることを隠すための行為です。

しかし、いつまでも抑えきれるわけではないことは歴史がすでに証明しています。

 

ところで最近になりメディアが銀についての記事を出し始めました。

これまでは沈黙を貫いてきたメディアが語り始めたということは、そろそろ入手不可能になるということなのでしょうか?

The World’s Appetite for Solar Panels Is Squeezing Silver Supply

Could a Composite of Minerals Including Silver Replace Lithium in Batteries?

SILVER – A HIGHLY UNDERVALUED, GOLDEN OPPORTUNITY

 

少し前にメキシコ政府が世界第二の銀鉱山の操業停止を決めました。

この鉱山を保有していた採掘大手ニューモントが、不可抗力により一部現物供給ができなくなっていることが報道されています。

こちらも価格と現物供給に影響を与えそうです。

Exclusive: Newmont declares force majeure on metal products from Mexico's Peñasquito

 

そして貴金属ディーラーが詐欺で告訴されています。

購入した顧客のために"保管サービス"を提供していたようですが、そもそも貴金属を買っていなかったようです。

捜査官が見つけたのは、現物ではなく借用証明書だったそうです。これからはこんな事件が頻発しそうですね。

US court orders $146m penalty over 500,000 missing silver coins

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