マインド

「どれくらい買えば十分ですか?」

ここ最近になって事態の深刻さに気付き、問い合わせをしてこられる方がいらっしゃいます。

この内容は比較的初歩的なものですが、これまでに買い続けてきた方にも役立つはずです。

 

貴金属を一体どれくらい買えばよいのか分からないと感じる人は多いものです。

最近貴金属を買い始めた人であれば、まだまだ足りないと感じるでしょうし、しばらく買い続けている人であればもう買い過ぎではないのかと思うことでしょう。

特に銀は保管場所に困る金属なので、家族に苦情を言われている人も多いはずです。

私も同じでお金が余るとできるだけ早く貴金属に換えるようにしています。結局なかなか終わりがないものなのです。

 

これはある専門家が提案しているものですが、最低限保有する量としての指針です。

金のコインを5オンス、銀のコインを50オンスと銀のバーを150オンス分買い集めることを目指すべきです。

買い進める場合の割合としては40:1が適当であるとしています。(もしかしたら個人的な意見なのかもしれませんが。)

 

この根拠はアメリカ人の平均出費から算出したものですが、価格として約三か月分の出費に相当する額です。

平時に売却しても三か月分の生活費になり、経済危機が発生する時には、最低でも三か月かそれ以上生き延びられるはずです。

ですから貴金属をまだあまり持っておられない方は、この量を目標に買い進めましょう。非常に良い保険になるはずです。

そして経済危機が訪れて、貴金属を切り崩していく場合にも最低残しておく量としての指針になるはずです。

 

可能であれば一気に購入せずに時間をかけて買い進めるのは理想ですが、今は例外的に急いで買うべきだと思います。

気を付けることは、有名企業の製品のみに限ることです。

金と銀のコインは政府鋳造所発行かコインをできるだけ購入し、銀のバーも同様に有名鋳造所のものに限るべきです。

また物に換える時に換えやすいように、誰もが知っている有名鋳造所、可能であれば政府系鋳造所の製品を中心に購入すべきです。

イーグルコイン、メープルコイン、フィルハーモニーコインといった製品は世界のどこに行っても通用します。

カンガルーコインやブリタニアコインの知名度も高いです。同じ銀でもリサイクルは避けるべきです。

困った時に売却しようとしても、出所がはっきりしないという理由で買いたたかれたりすることになります。

その時に嫌な思いをしたくなければ、少しだけプレミアムを支払って誰もが知っている会社の商品のみを買うようにしましょう。

 

あと可能な限りスポット価格に近い価格で購入することも大切です。

そういう意味ではアメリカンイーグルコインの買い時は完全に過ぎています。フィルハーモニーやブリタニアコインはまだ比較的お手頃なので良いと思います。

同じ銀なのにイーグルコインだけが高騰しているというのは、やはり製造元の信頼性は非常に重要ということを裏付けるものです。

もう少しすればフィルハーモニーやブリタニアコインも同じことになるはずです。

 

IMFのデータによると1950年以降、国連加盟国195か国のうち56か国がハイパーインフレを経験しました。

通貨別に分類すると、流通している通貨180のうち31%でハイパーインフレが起こりました。

これは国連加盟国のデータなので、非加盟国を合わせるともっと多いはずです。通貨の崩壊というのは良く起こる現象なのです。

 

ハイパーインフレと聞くと発展途上国で起こるものではなく、先進国でも良く起こるものです。

近年ではトルコでハイパーインフレが発生しました。

2020年に100万リラで108オンスの金を購入することができました。

しかし通貨の購買力は下がり、2022年には同じ量の金を買うのに380万リラ必要でした。

ですからハイパーインフレが始まる前に金を買っていた人は、経済危機の期間中でも購買力を維持することができました。

銀も同じです。

2020年の時点では100万リラで9090オンスの銀を購入することができましたが、2022年には350万リラ必要になりました。

年金生活をしている人たちは、特に困窮することになりますので是か非でも入手すべきです。

数日前に米ドルは1971年から97%の購買力を失ったことが報じられていました。

もう残されている時間は本当に少ないようですが、まだ目標に達していない人は急いで買い揃えるようにいたしましょう。

すでに目標に到達している人たちは、最低限だけを残して有効活用することを考え始めるべきだと思います。

-マインド
-, , , , , , , ,

© 2024 歴史上最大の経済危機を切り抜けよう!