国民性に起因するところだと思いますが、日本人は移動することを嫌う人が多いのが特徴だと思います。
良い生活を求めて、国を移動するということをほとんどしない国民です。
元々農耕民族だったので、移動する性質がないとする人もいれば、すでに生活基盤が出来上がっているので、全てを捨てて移動はできないとする人もいます。
言葉が分からないとか文化に対応できないとする人も多いでしょう。
それに対し海外では一般的に良い生活を求めて引っ越しをしたり、場合によっては外国に移住したりする人が非常に多いです。
私は今回の経済危機の結果、日本人の中にも日本を捨てる人が多くなるのではないかと思っています。
最近頂く問い合わせで多いのが、銀価格が上がった時に日本国内でどのような資産に交換した方が良いのかというものです。
恐らく不動産か株式を想定している人が多いのだと思います。
私は理由は非常に良く分かるのですが、海外という選択肢を最初から除外しない方が賢明だと思います。
そして決定は後でするにしても、複数の選択肢を持つというのは今の時代大切なことです。そして展開によって判断と対応を変えればよいと思います。
今回の件はリーマンショック程度で済むのか、それとも通貨の崩壊と社会インフラが崩壊してしまうところまで行くのか、はたまた日本という国家が機能不全に陥るところにまで行くのかによっても判断と対応は異なるでしょう。
しばらく前に話題になりましたが、イーロンマスクが日本の人口問題について非常に否定的な見方をしていることが話題になりました。
彼は日本の人口が6000万人にまで減少するとの見通しを語っていましたが、恐らくアメリカ政府関係の情報でも入手しているのでしょう。
その後には、"大きな変化がない限り日本は消滅して無くなる"、という衝撃のツイートをしています。
ただですら人口が減少しているのに、ワクチン接種を強引に推し進めた日本は先行き真っ暗です。
ワクチン接種で人々が早死にするだけでなく、出生率もただ下がりになります。
そして人口問題と密接に関係してくるのは不動産です。不動産は本来、需要と供給のバランスで価格が決まるものです。
ここ数十年はデリバティブに大量の資金を注入したせいで日本でも不動産価格が上がりましたが、それも崩壊間近で同時に日本では深刻な人口減少が起こります。
もちろん不動産というのは場所に密接に関係しているので、場所によっては良いところもあるとは思いますが、全体でみると急速に下落していくのではないかと私は思っています。
もし本当に人口が6000万人まで減少するのであれば、不動産が下がるといった問題だけでは済まず、社会のインフラが大きく損なわれることになります。
以前にどこかで取り上げましたが、ジムロジャースも日本の未来に対しては、かなり悲観的な見方を取っています。
若い人は国を捨てるようにと勧めています。その後も日本円が世界から捨てられるとも述べています。
もちろんクリックベイト的な要素はあるのでしょうが、悲観的という点では間違っていないと思います。
日本では報道されていませんでしたが、最近岸田総理の森雅子補佐官が、人口減少によって日本が消滅して無くなる可能性を指摘していたことを海外のメディアが報じています。
これは非常に現実的な話であるということになります。
Japan Will ‘Disappear’ Without Action on Births, PM’s Aide Says
Japan will ‘disappear’, says PM aide: Why developed countries are staring at low birth rates
そして非常に残念なことではありますが、日本という国家の政治は終わっています。
クレディスイスを発端とする経済危機が西側諸国の政治経済を完全破壊しようとしているのにもかかわらず、いまだにアメリカの手先となってウクライナ支援をし続けるような国家です。
世界中ではアメリカはもう終わりだと考え、BRICS加盟に舵を切る国が急増しています。
数日前もアフリカ40か国がプーチン大統領と会談し、多角的に関係を深めていく方向性となっています。
そしてロシアは人民元を次なる基軸通貨として認める方針であることも報道されています。
下落の一途をたどる西側経済を尻目に、新たな政治経済の中心を出来上がりつつあります。
Putin is strengthening the yuan’s role as Russia’s foreign currency of choice
日本は最後の最後までアメリカの子分として奈落の底に落ちるまで付き合わされるのでしょう。
先日も書きましたが、アメリカでは崩壊後のシナリオが出来つつありますが、日本では全く見えません。
政治家の質を見れば良く分かりますが、将来の明るい展望などは全くなくWEFの指示だけを実行する人材しか残っていないようです。
最後には苦し紛れに戦争でも始めるのかもしれません。
誰もが日本人という国民性を持っていると思いますし、そして日本で生活しているのであれば今の生活ががあります。
同時に国家の存亡を脅かしかねないそれより大きな問題が急速に浮上している中で、様々な要素を比較考量して考える時、私と同じように日本には未来がないと思われる方も出で来ると思います。
あるいはまだ現実化していないマクロの問題が、ある時突然個人の生活の現実問題に姿を変える時、日本に対する考えが一気に変わるという人も出で来るのではないかと思います。
私は現実的に海外への資産移動や移住という選択肢が可能な人とそうでない人がいることは承知していますが、最終的な選択肢として残しておくといざという時には助かるのではないかと思っています。
長い目で歴史を見ると、国家というのは滅びたり形を変えたりするものです。いつまでも今の体制が残り続けるとは思わない方が、安全だと思います。