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"大略奪"という名のモノポリゲーム

最近、非常に注目を集めている本があります。

"The Great Taking"(大略奪)という題の本で、著者はウォール街のヘッジファンドマネージャーです。

金融の世界ではほとんどのクライアントの資産は略奪されるのに対し、一部の保護されているクライアントの利益だけは安全に守られるという構造について暴露しています。

金融機関が破綻すると、裁判所は保護される資産とそうでない資産を区別することになります。

"自分の資産"であると思っていたものが、法的に最終的には他人の物になる仕組みがあるわけです。

預金、証券、不動産も略奪の対象であるため、負債はリスクであると語っています。

厳密に言えば権利はあるものの、所有者ではないという扱いになります。

結局は一部の特権階級が全てを奪い取るモノポリゲームを繰り返すことが、エリートたちの目的であると説明しています。

下の動画は著者のインタビューですので、宜しければご覧いただければと思います。

The Great Taking

 

これと同じことが今回も起こるのでしょうか?

先週の金曜日に発生したアメリカの複数の金融機関のシステム障害は、週明けになっても解消していません。

このまま行けば騒ぎが広がるのは不可避だと思います。

預金が引き出せずベイルインが起こる時、預金は実際には銀行の資産であったことが判明します。

 

そして"最も安全な銀行"と言われているJPMですが、リバースレポに加わりました。

これは巨額の含み損を出している米国債を担保に、FRBから借り入れを始めました。

要するにベイルアウトをお願いしている状態です。CEOのジェイミーダイモンが株を大量に処分したのも納得ですね。

リバースレポに預けられる米国債は誰のお金で買ったのでしょうか?  そしてそれは銀行以外の第三者に担保として預けられるわけです。

あなたの権利は守られるのでしょうか?

金融機関の間では、クライアントが購入した証券や株式を何度も何度も又貸しするといったことは、日常的に行われています。

 

アメリカでは金融大恐慌前夜という雰囲気です(もう始まっているかもしれません)。

本格化すると、1-2日のうちにに世界中に伝播します。

今一度金融機関、保険会社、証言会社等に資産を残したままにしていないかどうか調べていただきたいと思います。

あなたと資産の間に第三者を入れない、というのは金融危機におけるリスクヘッジの鉄則です。

これは何度も書いた話ですが、タイミング的に今ほど重要な時はないと思います。

 

今は預金引き出しができなくなっているわけですが、数日前から注目を集めているのがシティです。

大量解雇を行うため"プロジェクト ボラボラ"と呼ばれる計画を行うようです。(Boraというのは「行け」あるいは「去れ」という意味です。)

解雇人数は24000人と言われています。

あちこちで赤信号が点灯していますので、逃げるとするならば今しかありません。

 

ところで最近よくもらう問い合わせに、銀をどこで購入すべきかというものがあります。

ネットオークションで買っている方が一定数いらっしゃいますが、私はハイリスクだと思います。

というのは、レプリカコインが紛れているからです。少し高くてもきちんとしたショップで購入したいものです。

 

以前にも取り上げましたが、コイン鑑定機を一つ入手しておくことをお勧めしたいと思います。

貴金属を使って取引をする時に、役立ちます。

一番簡易なタイプはコインを叩いた音で判別するタイプのテスターで、携帯にコインのアプリをダウロードしておくと判定がより正確になります。

個人売買でコインを買われてしまった方は、念のためテストしてみると良いかもしれませんね。

 

こちらから購入できますし、携帯のアプリもダウンロードできます。($25)

アマゾンでも買えますが、今は品切れとなっています。

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