最近、よく問い合わせをいただきます。
事態が緊迫してきていることを肌で感じた人たちが、焦って準備をしようとしているものの何をしたらよいのか分からないという問い合わせが多いです。
それぞれの事情は異なるでしょうし、将来が分かる人は誰もいませんので、何をすべきかについては各人が調べて決定していただきたいと思います。
しかし歴史を振り返れば同様の状況は何度も起こっており、貴金属と食糧と衣料品、そして移動先の確保により助かったという人は多くいます。
ブログでは自分のやっていることを書いているだけですし、状況は人それぞれですので、何をすべきかの判断は個人でお願いしたいと思います。
あと今回の危機を無傷で切り抜けようと考えるのは、無謀だと思います。程度の差はあるにしろすべての人は影響を受けます。
ただ経済危機で一財産を築く人も多くいます。
あと、まだ中央銀行や政治家は解決策を提示できると感じている人がいるということです。
中には、中央銀行は通貨を発行しつつければいいので、どこまで行っても破綻しないという人もいます。
これはよく聞く話ですが、私の意見ではただのプロパガンダだと思っています。
私はエコノミストでも何でもないので反論はしませんが、
ただ一つ言えるのは、そんなにマネタリーペースを極端に増やしても問題が起こらないのであれば、税金を徴収する必要もないはずです。
そしてそもそもこのような金融危機は起こっていないし、歴史を通じて金融緩和が原因で帝国が何度も滅びるということも起こらなかったはずです。
「大丈夫だ、大丈夫だ」と言いながら、インフレにより債務を吹き飛ばすことしか考えていないのが中央銀行です。
この状況下で誰かが解決策を持っていると考えるのは、非常に危険だとおもいます。
解決策はないと分かった時には手遅れである可能性が高いからです。
そしてメディアは完全に手遅れになるまで、解決策はあると言い続けることだけは間違いありません。
先週末にとても重要な記事が出ました。
複数のメディアが数日前に、バンクオブアメリカが語ったこととして伝えたのは、こちらの記事です。
この記事では、"脆い"国債市場は大規模な強制売却"、あるいは崩壊へとつながるサプライズのリスクに面している、と報じています。
バンクオブアメリカのアナリストの分析によると、米国債は大規模な強制売却のリスクがあります。
あるいは債券市場を安定させるために必要な買い手が、外部からのサプライズによりいなくなるリスクがあると警告したうえで、
米国市場は非常に脆く、"一度のショックが起きると機能不全になる"と述べています。
これはかねてからブログで書いているエンドゲームのことです。
債券市場のメルトダウンのことで、これが起こると世界中の金融システムがロックダウンします。
バンクオブアメリカは、米国債に依存している金融システムすべてが崩壊するリスクがあると、言っているのと変わりません。
銀行は止まりクレジットカードは使えなくなり、考えうる限りのありとあらゆる取引がストップします。このリスクは核戦争やパンデミックよりも大きなものです。
ただイエレン財務長官は、今対抗するために裏の手を出そうとしているようです。
これについては機会があれば、書こうと思います。ただ何をやっても無駄だと思います。