少し前に、ワイマー共和国のハイパーインフレの時代に、豪華な家が銀75オンスで購入できたという話を書いたことがあります。
今はどうかというと、恐らくこれはある時突然に起こると思われます。
今は日本円、ユーロ、ポンドが下落の一方で、急速に通貨の終わりに向かっています。(メディアは円安で経済が復活するというシナリオを広めたいようです)
それと同時に米ドルは強くなる一方で、これからさらに一時的ですが高騰し、最後に突然の死を迎えることになると考えられています。
現在どこの金融機関とヘッジファンドもドルベースの資産としてアメリカの不動産を大量に保有しています。
大量売却を始めるところも出始めていますが、まだ本格的な動きは見られません。
しかし金融機関が米ドルは信頼がある流動性資産ではないと考え始める時に、大量売却を行うと見られています。
つまり、米ドルは誰も欲しくないと考え始めるタイミングです。そして金融機関はそうした動きに非常に敏感です。
今もアメリカでは不動産が急速に下落しており、先ほど聞いた話ではニューヨークの高級不動産価格はリーマン後のレベルまですでに下落したそうです。
今後、数か月間に急速に下落が進んでいき、通貨の死とともに金融機関による大量の不動産売却が一気に行われ、大暴落というシナリオになりそうです。
その時には金と銀は非常に流動性のある資産となっているはずです。
そして歴史が繰り返すとすれば、この期間は比較的短期間で終わると思われます。
今は店に行って銀貨で買い物をしようとしても、恐らく断られると思います。
もしかしたら銀の価値を知っている店主がいれば、交換に応じる可能性はありますが、大抵は断られるでしょう。
反対に通貨が崩壊した後に、円やドルを持って店に買い物に行けば、必ずと言っていいほど断られます。
商品と紙切れの価値を比較した時に、損をすると誰もが分かるからです。
その時、流動性のある資産として残されているのは金と銀、そして一部の仮想通貨ということになり、世界中の一握りの人しかそれを持っていないという状況になります。
不動産に関していえば、売りたい人は100人もいるのに買える人は一人しかいないという状況になり、人々は金と銀、そして仮想通貨を手に入れるためにありとあらゆるものを売ろうとすることになります。
ちなみに1923年のワイマー共和国で、アメリカドルの1セントは42億マルクと交換されていたそうです。
今はまだ金融機関の崩壊や通貨危機が騒がれていますが、ある時突然、こうした事態が訪れます。
その時までに準備をしておいて、買い集めておいた貴金属を不動産や他の資産と交換する準備と心構えをし始めた方が良いと思います。
この時には人々は心理的に追い詰められていて、心配のあまりお金を使わない傾向が極端になっていると思われますが、そういう時こそが参入の良いタイミングと言えるでしょう。
その時に他の人たちと同じことをしていては、良いタイミングを逃してしまうと思います。
今朝ある人が銀投資家のことをあざ笑い、金と銀では何も買えないと言っているのを聞いて、こんなことを思い出しました。