マネー

インフレに歯止めをかけるのは難しそうだ。

よくある誤解の一つにFRBはお金を擦りまくっているというものがあります。

実際のところ資金の供給を増やしてはいるのですが、それはM2と呼ばれる種類のもので、銀行準備金を増やしているだけなのです。

つまり、お金は銀行で止まっていて、市場つまり一般人のところにそのまま流通しているというわけではありません。

FRBがしているのは、どちらというと一般人の期待をコントロールすることにあります。

つまり、FRBが金融緩和をする=インフレが加速すると人々に思い込ませ、ため込んだお金をたくさん買うように心理的に仕向けることを目標としています。

彼らが恐れているのは、デフレが起こることで、何としてでもインフレに誘導したいわけです。

実際のところ、一般人の期待をコントロールする以上のことをFRBはできません。

 

そして彼らが特にできないことがあります。それはシャドーバンキングのお金の流れです。

米ドルというのは大きく分けて二種類あります。

アメリカ国内で流通しているドル、そしてアメリカ国外で流通しているドルです。二つ目のドルはペトロダラーと呼ばれています。

正確な割合は分かりませんが、アメリカ国外で流行しているドルの額の方がはるかに大きいのです。100倍くらいの大きさだと言われています。

しかし、このシャドーバンキングは我々の目には見えません。

今のように、国外で流通しているドルのシステムはすでに壊れていて、それがアメリカ国内に還流することをFRBは阻止できません。

彼らは世界金融をコントロールする力をすでに持っていません。

 

ところでアメリカですが、どうやらハイパーインフレーションではなく、"スーパーインフレーション"が起こっています。

シャドースタッツによると、アメリカの本当のインフレ率は15%程度のようです。

インフレを抑え込もうとしていますが、うまくいかないでしょう。

抑え込めないので、洗脳という手段を使おうとしています。

情報弱者に対して、インフレは良いことだとすり込もうとしています。これからは経済が発展しているからインフレが起こっているなどと言い出すと思います。

と思ったら、インフラ法案のための巨額支出はインフレに歯止めをかける、というありえない記事を出したりしています。ただ「時間」がかかるそうです。

要するにはどうにもならないということですね。

The White House Says Its Plans Will Slow Inflation. The Big Question Is: When?

 

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