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アメリカ政府がデフォルトを回避する方法とは??

アメリカの債務の上限問題は、やはり解決が難しいようです。

民主党と共和党の対立というだけでなく、民主党内でも分裂が表面化し、アメリカ政府のデフォルトの可能性が高まっているようです。

そんな中、アメリカ国債の格下げの可能性も示唆され始めました。

America could be hit with a debt downgrade for the first time since 2011

 

仮に債務の上限を上げたとしても、アメリカはハイパーインフレを避けられず、かといってデフォルトすれば災害級の経済危機になるということで、ほぼ手詰まり状態だと思います。

これと同時に、アメリカ国外で流通しているドルが、アメリカ国内に還流しているという観測もでています。つまりインフレ圧力が強まっているということです。

よく言われるのが、インフレでもデフォルトでも紙幣は紙切れになるという意見です。

レイ ダリオによると"Cash is Trash"(キャッシュは紙くずだ)という言葉は有名です。

 

今回の経済危機の場合、一言で通貨が価値を失うといっても、いくつかの種類があります。

まずはデジタルの通貨。

手元にある紙幣。

そして手持ちにある硬貨。

 

デジタルの通貨はコンピューター上の数字であれ、通帳に書かれている数字であれ、銀行に預けられているお金は一瞬でゼロになる可能性が高いです。

経済危機の時には、引き出しができなくなります。

偶然かどうかは分かりませんが、みずほ銀行だけでなく、世界中で銀行システムの"不具合"が頻発しています。

サイバー攻撃が原因なのか、システムの脆弱性が問題なのかは不明ですが、預金封鎖の際には、こうした説明がなされると思われます。

Banks Around World Are Suffering Big Outages, Leaving Millions Of Customers In Lurch At Worst Possible Time

 

経済システムが崩壊したとしても、人々の取引の手段として、通貨はしばらくの間は使用されることになると思います。

それどころか、銀行に預けていたお金が引き出せなくなる人が大多数になる中、現金の価値は一時的上昇することになると思います。

つまりただの紙切れである紙幣もしばらくは買い物ができると思います。

 

硬貨は紙幣とは少し異なります。

アメリカの場合、紙幣を発行しているのはFRB、しかし硬貨を発行しているのはアメリカ合衆国造幣局です。

FRBが発行するのは、価値がほとんどない紙幣、アメリカ合衆国造幣局が鋳造する硬貨は本物のお金です。

経済が崩壊しても、価値は下がりません。

 

面白い話ですが、アメリカ政府のデフォルトを避けるため、記念硬貨を発行すべきだという意見が出ています。

その価格ですが、1兆ドルのコインだというから驚きです。

しかし記事によると1兆ドルのコインでは足りず、1000兆ドルのコインにした方がよいと書かれています。

 

Trillion-dollar coin? Washington eyes solution to budget impasse

How Biden Could End the Debt-Ceiling Crisis by ‘Minting the Coin’

 

これとほぼ同時で、偶然ではないと思いますが、アメリカ合衆国造幣局のトップが辞任しました。

実態としては、財務長官のイエレンに解任されたようです。

 

Ryder Resigns as U.S. Mint Director

 

詳しい内容は不明ですが、アメリカ合衆国造幣局は硬貨の発行を停止するという推測が出始めています。

これで経済危機の回避は不可能だとは思いますが、人々が貴金属を入手できなくしたうえで、価格改定を図ることにより経済危機を切り抜けようという動きは本当にあるようですね。

ただこんな狂ったアイディアが出で来るということは、アメリカの経済とバイデン政権が末期であることを象徴していると思います。

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