経済に詳しい方々の間で、注目を集めている話題の一つにグレートリセットがあります。
しかし、グレートリセットは近い将来に起こる出来事ではなく、すでに我々の目前で進行している出来事です。
経済学者たちが注目するのは、ブレトンウッズで合意された基軸通貨であるドルの弱体化と、次の基軸通貨への移行準備のサインです。
最近、この動きが加速しています。
最近のG7では、コロナで苦しむ発展途上国に対し、IMFのSDRを割り当てることが決定されました。
G7、1000億ドルのSDR再配分検討 脆弱国に=ホワイトハウス
そして、同じ週にIMF理事がSDRの規模をより拡大する方向で動くことを声明で発表しています。
IMF専務理事、世界的なコロナ禍収束の推進に向けたG7の行動を歓迎する
SDRとは何かというと、今後使用されることになる世界通貨です。
1969年にIMFは米ドルが通貨危機に陥る場合の、代替手段としてSDRを発行しました。
しかし、その後長期間使用されず、2009年に使用されましたが、それはどうやらシステムがきちんと機能するかのテストケースであったようです。
その後、IMFはSDRを大量に発行するための準備を進め、SDRの裏付けとする資産を構築してきたと言われています。
2011年1月にIMFは世界の基軸通貨を米ドルからSDRに置き換えるマスタープランを発表しています。
これにはSDR債権、SDRディーラー、レポ、デリバティブ、決済と承認のシステムなどのシステム構築が含まれています。
2016年に世界銀行は、SDR債権を個人投資家に販売すると発表し、ICBCが取引の保証を行うことが発表されました。
今後、SDRは大企業間での世界の取引システムとして使用されることになります。
そして、国連、世界銀行等の国際機関にSDRが今後、発行され気候変動に対応するための基金として使用されるようになります。
こういう話は、我々一般人にはあまり関係がないようにお壊れるかもしれません。
しかし館員に言うと、こういうことになります。
- 各国の中央銀行が上限のない金融緩和を行いインフレを促進する ←今はココ。
- 金融緩和を行いすぎて、インフレが促進され米ドルを中心とする各国の通貨の価値がゼロに近づく。
- さらに金融緩和を行いたいのだが、各国の通貨ではそれができないので、代わりを探してくる。
- そして、それは世界通貨のSDRで、ここからさらに金融緩和と世界規模のインフレを促進する。
- 2030年までに、我々は持ち物すべてを失う。これが最終目的。
SDRと聞けば、新たなシステムのように聞こえますが、優れたシステムというわけではありません。
要は中身は各国の価値を失った通貨を一緒くたに混ぜて、新たなパッケージに入れた、紙切れ以下の存在と思っていた方がよさそうです。
これはただの世界規模のハイパーインフレを起こすためのシステムということのようです。
一部の経済専門家たちが、リセットが2回起こるだろうと考えるのはそのためです。
一般人にとっては、難しい時期が一定期間続くことを予期して、準備をしておくべきだと思います。