アメリカでは場所にもよりますが、比較的土地の値段が安いです。
土地が高い日本と比べると、お買い得のように思えてしまいがちですが、土地が安いのには数々の理由があります。
しかし、これは日本と同じで、建物が建つ土地には価値があり、建つかどうかわからない土地は価値があまりないです。
ですから、ただ安いからと言ってすぐに飛びつくべきではありません。
使えない土地を買ったとしても、毎年税金を払うだけで、まったく利益が出ません。
これは、どこかの会社のランドバンキングプログラムに投資せず、個人や数人の投資家が集まって土地を購入する場合の参考にしてくれればと思います。
ランドバンキング目的で土地を買うのもよいのですが、買う前には必ずすべきことがあります。
それは建物を建てるためには何が必要なのかを調べることです。
普通、これには不動産専門の弁護士を雇い、その土地に関連する法律を調べること、そしてできれば市役所に問い合わせをしてもらうことです。
これには、それなりに費用が掛かります。
そして、これは難しい場所もありますが、土地を開発する場合、どれくらいの費用が見込まれるのかを調べることです。
例えば、土地が汚染されていないか、水道や電気を接続ポイントまでの距離はどれくらいか、そしてその費用はいくらなのかといったことを調べる必要も出てきます。
通常、こういう作業は弁護士ではなく、建築士が行っている場合が多いです。
ここまでやるとほとんど不動産開発の作業の一部になりそうですが、突き詰めれば建物を建てられるようにして、初めて土地には価値が出ます。
つまり、土地の価格が安くても、それ以外の費用があまり安くないということを知っておく必要があります。
深刻な通貨危機が始まろうとしているので、現金を土地に変えておくことは有効なヘッジになると思います。
しかし不動産エージェントに勧められたから、簡単に買えばよいという種類のものではありません。