「金持ちはお金のために働かない」とはよく言われることですが、様々な解釈があるようです。
普通の仕事について、給料をもらう毎日を送るのは金持ちにやる事ではない。
お金を自分のために働かせるという意味で理解されることが多いようです。たしか、金持ち父さんの本にもそう書いてあったかと思います。
確かにそうなのだと思います。
しかし、私は最近の社会を見ていて、違う意味でもその通りだと感じます。
それは、お金の価値が低下しているので、お金持ちは通貨に魅力を感じないのではないかという意味です。
政府が通貨を刷りまくっていますので、どんどんと価値が低下していくのも不思議ではありません。
以下は米ドルの購買力の低下を示すグラフです。これは2019年までの物なので、今年に入りもっと低下しているはずです。
やはり価値がどんどんと低下していくものを手に入れるために、労力をつぎ込むのは割に合わないと考えるのだと思います。
金持ちというのは、モノの本質的な価値を見分ける能力が優れている人たちですから。
これから世界がどうなるのかは誰にもわかりませんが、結局のところ価値があるものと言えば、それほど多くはないのだと思います。
不動産、貴金属、そしてできるのであれば自分のビジネスを持つことくらいなのだと思います。
貴金属は神が作ったお金、そして不動産は本来、王族や貴族が持つ資産です。
この二つは時代を超えて価値があることが実証された資産です。
通貨はあまり信頼できない政府が勝手に発行している紙切れに過ぎません。人々の信頼が失なわれれば、その本当の価値はすぐに露呈します。
仮想通貨はビットコインに関しては、人間の政府の手を離れた通貨であるという点は評価できますが、実体の裏付けがなく、脆弱性があるのではないかと個人的には思っています。
お金持ちにとって、お金というのは本当に価値があるものを手に入れるための手段に過ぎないのだと思います。
もしかしたら、将来は資産規模を図るのに、お金をいくら持っているかではない時代が来るかもしれません。
貴金属をどれくらい持っているか、不動産をどれくらい持っているかがもっと大切であることを人々が理解するのかもしれません。
価値があると思い、せっせと貯金に励む人は一番、バカを見ることになるのではないかと思っています。