最近、気づいたことがあります。
詐欺被害者と言われる人たちの中には、同類が一定数まじっているということです。
被害者のほとんどは、まじめで本当に騙されてしまった人ですが、一部詐欺加害者の同類もいます。
そういう人たちは話に一貫性がなく、お金に対して貪欲で、お金のためならば他人を裏切っても構わないと考えています。
そうした人格上の問題は、トラブルが起こった時に顕著に明らかになります。
最近、あった出来事です。
詐欺師との返金交渉の過程で、ある人が私に他の関係者全員にウソをついてほしい、そして他の関係者を回収交渉から外してほしいとお願いしてきました。
話を要約すると、自分のお金を全部取り戻すだけでなく、この機会に最も儲けたいから、関係者全員を出し抜くため協力してほしいというものでした。
私が断ると、態度を急変させ、今度は私に対して非常に失礼な態度を取るようになりました。
お金のためならば、他人はどうなっても構わないという態度は詐欺師とまったく同じものです。
この出来事で変わったのは、この人が詐欺の被害にあったのは必然ともいうべきもので、欲張りなウソつきが同類の詐欺師に引き寄せられて、たまたま出し抜かれたということでした。ただの自業自得です。
人間、トラブルが起こった時にこそ本性が明らかになるものです。
そういう時に自分の周りにいる人がどんな態度を取るのかをよく観察しておくのは、ビジネスと投資でも役に立ちます。
本当に不快な出来事でしたが、このタイプの人間とは付き合わないこと、そして自分もそういう人間にならないようにしようと逆に教えられた経験となりました。