人口が比較的少なく経済規模の小さな国の不動産市場は極端な値動きをすることがあります。
ニュージーランドは小さな国で、経済規模も小さいのですが、移民が多く、外国人投資家が投資をしたために、深刻な住宅難となり、価格が高騰しました。
データによると、1970年と比べ、不動産価格は65倍になったそうです。オーストラリアはそこまでではありませんが、やはり国土の割に人口が少なく、同様の傾向があります。
このような不動産価格の上昇のため、ニュージーランドでは、自宅の保有率が過去最低となり、家賃の上昇率も激しく、家賃を払うと生活費も払えないという人々が増えてきています。報道によるとこれ以上、耐えられないという分岐点に近づきつつあるようです。
'Stress is huge': New Zealand's foreign buyers ban brings home scale of crisis
オーストラリアと同様、外国人に対する不動産の購入規制を導入しましたが、価格の低下は少ししか見込めないとほとんどの専門家はみているようです。
しかしながら、一部、不動産価格は急落すると見る人たちもいます。
ニュージーランドは過去にも不動産バブルを経験し、その時はあっという間に40%も価格が下落したそうです。
市場が小さいだけに、上がるスピードも速いけど、落ち始めたら急落するマーケットのようです。
外国人に対する規制を導入してからオーストラリアでは価格がかなり落ち始めていますが、ニュージーランドも落ちるのかもしれません。いずれにしてもフルローンで自宅を購入する人が多い国なので、価格が下がり始めると、市場に売り物件があっという間にあふれるようになったり、差し押さえが急増したりするのかもしれません。
先のことは分かりませんが、少しのことがきっかけで市場が急変しそうな怖さがあります。