ダイヤモンド最大手のDeBeersが合成ダイヤモンドの販売に踏み切るという報道が出てから、ジュエリー業界は大きく揺れているようです。
アメリカではブラックフライデーに1.5カラットのダイヤがたったの32ドルで売られていて、反響を呼んでいました。
1.5ct. Synthetic Diamond Sells for $32
天然もののダイヤモンドの10分の1で販売される合成ダイヤモンドですが、合成方法は秘密という訳ではなく、世界中にはすでに十数社が販売を始めているようです。
しかしよく考えてみると、同じ品質で安いものが手に入るとなれば、当然人気を集めると思います。
ただ同時に、複数の企業が乗り出してくると思われるので、競合が少ない最初のうちはよくても、しばらくするとマーケットには合成ダイヤモンドが溢れかえり、値段が暴落することさえ考えられます。
聞いたところ、原料は炭だそうで、本来ならば地中で長期間かかってダイヤモンドに変化するものを、人為的に短期間でダイヤに合成するそうです。つまり原材料はそこまで高いものは使っていないということのようです。
もし仮に合成ダイヤモンドが供給過多になり、価格が暴落するとなると、逆に天然ダイヤモンドの希少性が買われ、価格が上がることさえ考えられます。
このようなマーケットでは、最初に参入すれば先行者利益は取れるものの、必ず後続が現れます。
ということで、このビジネスを成功させるためには、ただやるというだけでなく、正しいマーケティングとブランディングが必要ということになりそうです。