円安が急速に進んでいます。
昨日は128円台に乗りましたが、今朝は129円台に乗ってしまいました。しばらくはこの流れが続きそうです。
一般には曲がりながらも利上げをするアメリカに対し、利上げできない日本との金利差拡大が原因といわれています。
インフレが進行しているのに、日銀は利上げをせず相変わらず金融緩和を拡大する一方です。当然ゼロ金利の円を売って、金利が高いドルを買うという流れが起こるわけです。
昨日になりFRBのメンバーの一人が0.5%の利上げではなく、0.75%の可能性を示唆しました。
しかし、世界中を見渡すとカナダもアメリカもイギリスもオーストラリアもそうですが、どこの国でも利上げと金融引き締めをしようとしています・
日本では通貨安が起こり、輸入品の価格が高くなるのでインフレに拍車がかかり国民が困るわけです。恐らく日本国内でのハイパーインフレは避けられないでしょう。
数日前から注目が集まっているこの情報。上海と香港近海では大量の貨物船が停泊しているようです。
これは中国国内ですでに輸出するモノがないのか、経済戦争の一部として意図的に輸出しないのかは不明です。
ただこれは世界中に影響を与える事象で通貨安で苦しんでいる輸入国では、モノ不足とインフレの深刻化が本格化します。
日銀なのに日本国民のための金融政策を行わないのはなぜか、と思う人も多いものです。
その答えは簡単で日銀はそもそも日本人のために設立されたわけではないからです。日銀はBIS(国際決済銀行)の一部です。
ですから日本人がどうなろうが正直どうでもよく、今は世界のアジェンダに向かって突き進もうとしているだけです。これはどこの中央銀行でも同じことです。
では他国の通貨ならば安全なのかという議論もあると思います。
しかしタイムラグはあるにせよ、ロシアルーブルを除き、どこの国の通貨も大差はないと思います。
というのは日本以外の大国は一時的には利上げをしますが、その後にはすぐに利下げを行い、そして金融緩和を再開すると見られているからです。
すでにその兆候が出始めています。
結局利上げをしても、インフレを抑え込めず食料とエネルギーを調達するために、これまで以上の金融緩和をすることになるというわけです。
ちなみに先物のトレーダーたちは、FRBは今年の後半にはマイナス金利導入に踏み切るだろうと考えているようです。
日本はすでにマイナス金利なので、世界に先駆けて破滅に向かって突き進んでいるというわけですね。
世界で通貨危機が起こっている国は複数ありますが、日本も仲間入りすることになると思います。
今回の円安が通貨危機に発展するのかは分かりませんが、可能性はかなり高いと思っています。