かつて"ミスターゴールド"というあだ名で呼ばれていた貴金属投資家のジム セントクレアの名言にこのようなものがあります。
「もしあなたが手で触れられないのであれば、それはあなたの物ではない」
彼は通称"GOTS"と呼ばれているものを提唱していました。
GOTSとは"Get Out of The System"の頭文字をとったもので、今のシステムから出なさいという意味です。
最後にGOTSのチェックリストを書きたいと思いますが、その前に書くことがあります。
金融システムのメルトダウンは非常に近づいています。
その時には自分の手元にない資産は消えると思っておくべきです。
その日が来る時に間違っていれば、すべてを失うことになります。
株、債券、ETFなどを保有している時にメルトダウンが起これば、あなたは一巻の終わりです。一日遅れるだけでも手遅れになります。
メルトダウンが起こる時に、あなたの資産を保管しているのは誰でしょうか?
数日前のFOMCでアメリカの金利は据え置くという発表がありました。
専門家の間では、利下げに転じる=マーケットの暴落が起こるというのがコンセンサスです。
そのためいつ利上げに踏み切るのかに関して、注目が集まっています。
ある方が指摘していましたが、据え置いたはずの金利ですが、FOMC後からは国債金利が下落しています。
つまりパウエル議長は大嘘をついたということのようです。
FRBは隠れて利下げに転じたわけですが、この意味するところはお分かりでしょうか?
同時にバイデンが巨額の学資ローンを帳消しにしましたが、学資ローンはドルを支える唯一とも言っていい資産です。
帳消しにした額は5800億ドルです。この意味は非常に大きいです。
メルトダウンが迫っているので、急いでやるべきことがあります。
例えば、株式に投資している人は、株券の現物を受け取るようにすべきです。
自分が本当に株を持っているかどうかは、株券の番号が付与されているかどうかで分かります。
有価証券の識別番号(キューシップナンバー)があるかどうかで本当に株式を保有しているかどうかが大きく分かれます。
もしそんな番号のことは聞いたこともないとすれば、恐らく持っていると思い込んでいるだけで実際には何も持っていません。
今一度、確認することをお勧めしたいと思います。
株投資で何十億円も持っている人がいるかもしれませんが、メルトダウンの時にキューシップナンバーを持っていないならば全てを失うことになります。
もしキューシップナンバーを持っていないならば、あなたの株式はDTCCの所有物となっていてあなたの物ではありません。
預金についても同じです。
通帳に記載されている数字を持っている人やオンラインバンキングのデジタルの数字を持っている人は、実際には何も持っていません。
というのは、それらは本来は金コインと銀コインの引き換え証に過ぎないからです。
日本でも1920年までは、金貨が通貨として流通していました。
1871年に金1.5グラム=1円と制定されていました。その後通貨の切り下げが行われ、1897年に金0.75グラム=1円と制定されました。
その後も金本位制が続いていましたが、1920年に廃止され金貨の製造は終了しました。
100年が経過した今、金1グラムいくらするでしょうか? 優に1万円を超えています。
現行の日本円という通貨のライフスパンも終わりに近づいています。
デジタルの通貨を本物のお金に取り換える作業を急ぎましょう。
ジム セントクレアのGOTSのチェックリストは以下になります。
- 株式は株券の形態で保持する。
- 定期預金と国債は保有してはいけない。
- BRICS加盟国の銀行口座を開設し、少額の預金をしておくこと。
- 貴金属は自分で保管しておくこと。
- 住宅ローンを使ってはいけない。
- 6か月分の生活費を現金で持っておくこと。
- 消費金融から借り入れを起こさないこと。
- 小さな農園を用意し、野菜を育てて家畜を持つこと。
- 燃費の良い車を用意しておくこと。
- 大容量の発電機を用意しておくこと。
自分がどこまで準備が出来ているのか、確認してみることは役立つはずです。
上で「もしあなたが手で触れないのであれば、それはあなたの物ではない」という言葉を紹介しましたが、メルトダウンが起こる時にあなたの資産を持っているのは誰でしょうか?
その時に、資産の所有権は保管している人の物となることを知っておくべきです。