繰り返すのもしつこいとは思いますが、通貨はできるだけ使い切り貴金属と仮想通貨そして現物に換えることをお勧めいたします。
もう時間があまりありません。
ドル覇権が終わることに関する懸念について、少し前からテレビや新聞で流されるようになりました。
そしてご存じの通りテレビが言い出す頃には、もう完全に手遅れということです。
ブラジルやフランスを始めとして、世界中の国が人民元での取引を始めることが相次いで報道されています。
しかし米ドルを捨てる動きが相次ぐ中、イエレン財務長官は、中国との対話を優先することが国益につながると発言しています。
「中国との関係を切ることは、壊滅的な結果となる」と発言したことも報じられています。
ブッシュ政権から米ドルを経済制裁の兵器としてアメリカは使用してきました。
しかし今やドルに嫌気が差した国々が次々とBRICSに加盟し経済制裁は逆効果しかないのでしょう。
そしてイエレンが恐れているのは、一帯一路関係国が一気に米ドルと米国債を投げ売りすることなのでしょうか?
つまりもう何もできない、経済制裁すらもできないということです。
中国のドル覇権への挑戦は今に始まったことではないことは、下のリンクを見れば一目瞭然です。
How China Overtook the U.S. as the World’s Major Trading Partner
そしてここには中国の一帯一路構想が関係してくるわけですが、今年の一月の時点で加盟国は151に到達しています。もう完全にアメリカは負けています。
アメリカはこれまで基軸通貨としての恩恵を享受してきました。
紙切れを刷れば、世界中からありとあらゆる品物が国内に流入するというシステムで、ドルを買わされた国々は手に入れたドルで米国債を買わされてきました。
インフレを輸出してモノを手に入れるというシステムが今終わろうとしているわけです。
世界中で有り余ったドルを処分する動きが加速しています。
Xデーは近いうちに来ると思いますが、ドルすべてがアメリカ一気に戻りハイパーインフレが起こります。世界最大の米国債保有国である日本はどうなるのでしょうか?
一路一帯は加盟国すべてを近代化するという試みですが、ここで足りないのは銀です。
太陽光発電だけで銀の生産量すべてを使い切ってしまう予測ですが、銀が必要なのは他にもたくさんあります。
特に中国は大量に必要であることは間違いありません。昨年一年間で銀の需要は18%上昇しました。不足は深刻さを増しています。
米ドル崩壊後に人民元が基軸通貨の座に就くのかというと、そうはならないと個人的には思っています。
中国は中国で巨大な問題を抱えており、特に米ドルの崩壊に中国が引きずりこまれる可能性は非常に高いと思うからです。