現在、我々が目撃しているのは全世界破産です。
今この瞬間にも金融システムは崩壊しており、世界の支配者層が必死に試みているのは、システムに対する信頼の回復です。
システムの崩壊は2008年ごろには危機的状況になっており、金融緩和を続けることにより延命をしてきましたがそれも最終段階です。
崩壊の本番はまだまだこれからです。
幻想と信頼だけが今の金融システムを支えてきましたが、それが崩壊しかかっています。
金融システムは「安全だ」という発言が繰り返し聞かれるのはそのためです。
しかしそんなわけはなく、各国の中央銀行は緊急会合を相次いで開いています。つまり問題は近々全世界に波及するということです。
破綻寸前の金融機関に巨額の資金注入が行われていますが、誤解してはいけないのはこれは銀行を救済しているわけではないということです。
救済=安全だ、という印象を与えるためにやっている側面があります。
実際に起こっていることはこういうことです。
JPモルガンのような金融機関がファーストリパブリック銀行に資金提供。
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顧客が預金をファーストリパブリック銀行から引き出す。
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そしてそのお金をJPモルガンに預金する。(元に戻っているだけの話)
預金引き出しに対応しているだけで、金融機関を救済しているわけではないのです。これに騙されてはいけません。
これから取り付け騒ぎは広がる一方で、大手金融機関からも引き出そうとする動きが広がっていきます。
ここに彼らが恐れている最大の弱点とも言うべきものがあります。
もう何度も書いていますが、金融機関には現金がありません。
すでに気付いておられると思いますが、資金提供をするからと言って一晩で巨額の紙幣を印刷していると思う人はどこにもいないでしょう。
実際にFRBのデータによると、現在アメリカ国内で流通しているドル札(紙の紙幣)は2兆ドルしかありません。
つまり流通しているドルの90%はデジタルの数字で、残りの10%だけが紙幣ということになります。
つまり人々が大手金融機関に対する取り付け騒ぎが起こり、お金をどこにも預け入れたくないと思うようになる時に、他の金融機関への送金ではなく現金での引き出しを要求するようになります。
この時には一時的ではありますが、現金は非常に貴重なコモデティになるということです。
これは世界中どこでも同じことです。ですから手遅れになる前に預金を引き出してください。
大手金融機関に対する取り付け騒ぎが広がれば、CBDC以降は完全に失敗に終わると思います。
昨日、イエレン財務長官が大規模金融機関にある預金はすべて保証するのに対し、中小金融機関の預金は保護の対象外になるとしたことで厳しい攻撃に会いました。
今は大規模金融機関へ資金を移動すれば預金を保証すると言っていますが、移動があらかた終わるとベイルインするはずです。
そもそもの話ですがアメリカ政府は債務の上限問題を解決していません。一文無しの政府がいくら"保証する"といったところで信頼性はありません。
ところでしばらく話題にならなかった恒大集団がついに破産するようです。
正確には破産を決定することになると言われている裁判所の期日が3/20だそうです。タイミングが良すぎるように感じるのは私だけでしょうか?
中国とロシアは正式に同盟契約を締結したばかりですし、偶然とは考えられません。
西側諸国の経済システム以降の脆弱な時期を狙った攻撃となるのかもしれませんね。