FTX破綻についてですが、今のところはまだ対岸の火事というか、自分には関係ないと思っている人が多いのではないかと思います。
特に仮想通貨をしていない人たちは興味すらないと思います。
報道によると債権者は100万人を超えていると言われています。
ぞの中にはJPモルガンやバンカメその他の大手銀行複数も絡んでいるようで、別法人名義でデリバティブを保有していると言われています。
今はまだ事件が起きたばかりなので分かりにくいですが、満期になるデリバティブ契約は毎月あるはずなので、その時に誰がカウンターパーティーで、どれくらい被害があるのかが判明するはずです。
自分は関係ないと思っている人も、実は自分が預金を預けている金融機関が被害を受けていて、ATMから預金が引き出せなくなるような事態に発展する可能性があると思います。
個人的にはFTXはリーマン2.0に発展すると思っています。
こういう事件が起こると、すぐに「仮想通貨は危険だ」と言い出す人がいます。(大半の人がそう言うと思います。)
確かに危険なのはその通りなのですが、それはドルにしても円にしても同じことです。
仮想通貨が危険なのではなく、システムが危険なのです。
第三者が介入する取引所に資金を残すことや、そこでデリバティブにしてしまうことにリスクがあるわけです。
FTXを選んで破綻させたことには、それなりの理由があると考えるべきで、仮想通貨ホルダーに損失を与えるのと同時に危険だという印象を与えようとしていると思われます。
これを口実に仮想通貨を規制しようとする動きを強めると言われています。
次世代の通貨はデジタル通貨になることはほぼ確定しており、政府はCBDCにしようとしているのに対し、反対派は分散型で人を介さない形態の取引手段の拡散を目指しています。
既にデジタルドルは実用段階に入ったことが、昨日報じられました。
仮想通貨を危険だと言い続ける人は、デジタルドルやデジタル円がどれくらいヤバいものなのかを知らないのでしょう。
Banking giants and New York Fed start 12-week digital dollar pilot
Wall Street Tests Crypto Dollars With Fed, Defying FTX Gloom
日本の銀行で硬貨の預け入れに手数料を取ったり、アメリカで硬貨不足なのでキャッシュレスにしようというのも背後にあるのは同じ考えです。
しばらく前にFRBの人が硬貨不足は嘘だと口を滑らせしまったという話を聞きましたが、足りないということにして回収しているわけです。
日ごろから買い物はできるだけ札で払い、お釣りはできるだけ小銭でもらう方がよさそうです。
Is there still a national coin shortage?
Why is there a coin shortage? Quarters, nickels, dimes and pennies are in short supply again