いまだに世界中では中央銀行は、際限なく通貨発行ができるので破綻しないと考える人がいます。
あえてその意見に反論しませんが、どの国でも中央銀行のバランスシートが急激に悪化していることは事実です。
数日前にテレグラフ紙は、中央銀行が巨額のベイルアウト(救済)を必要とする時は近いかもしれない、という記事を掲載しました。
BISの報告書をベースにした記事で、イングランド銀行とスイス中銀に関する記事ですが、世界中の中銀にも当てはまります。
誰がどうやって中央銀行を救済するのか、という肝心な点の答えは述べられていません。
ただ破綻後を見越した動きも本格化しています。
リセットを目論む中央銀行の次の一手はCBDCです。特にEUではデジタルユーロのリリースが本格化しています。
法整備を急いでいることが、昨日報じられていました。
来年の9月を目途にしているようですが、ヨーロッパではインフレが深刻化し、ハイパーインフレになりつつあることが報じられていますので、もう待ったなしの段階に来ています。
ハンガリーとポーランドでは食料品の高騰率が50-70%に到達しているようです。
オランダ女王がデジタルユーロのサポートを公式に表明しましたが、一般人はどう反応するのでしょうか?
Digital euro: a common European project
Analysis: Runaway prices have central Europe on the ropes
CBDCの導入ですが、すでに前例があります。
ナイジェリアでは一年前にリリースされていますが、普及率はわずか0.5%とのことで、大失敗となっていることが報じられています。
ブルームバーグの記事によると、疑い深いナイジェリア人はデジタル通貨を信用していないそうです。
Skeptical Nigerians Aren't Sold On Africa’s First Digital Currency
破綻した銀行が新たに発行するデジタル通貨を信用する人がいるのかどうか、というのは近い将来にヨーロッパで表面化する問題となりそうです。
ところでアメリカの中間選挙はかなり大規模な不正が横行しています。
投票機が停止したり、爆弾が仕掛けられたり、ハリケーンが襲来したりとありとあらゆる形の妨害が起こっているようです。
計票にかなり時間がかかることもすでに報道されていますし、圧倒的な共和党支持票を覆すために苦心しているようです。
こうなることは事前に想定済みだと思うので、どのような対策が取られているのかに注目が集まると思います。