専門家の話によると、銀価格の価格操作をしている銀行群ですが、トラブルになっているようです。
まずSLV(シルバートラスト)にあるはずの現物が足りず、貴金属のリースをしてしのいでいるそうです。
SLVに関しては、今年の初めにシルバースクイーズが話題になったときに、あるPrivate Advisor Group LLCという法人が25%以上を買い占めたようで、現物の配送を要求しているようです。
分かっている範囲でば、1億オンス以上の現物の配送を要求しているようですが、現物がないよぅなのです。
ただその後もポジションを増やしているようなので、全体の購入量は不明です。
今後、銀の所有権を巡って、争いが勃発するのは必至なようです。
巨大なショートポジションを取っている銀行群ですが、JPモルガンは何とか抜けたようです。
どの銀行もショートポジションを解消したがっているのですが、ここに問題が発生しています。
ショートポジションを解消するには、買い手を見つけないといけないようなのですが、買い手が見つからないそうです。
ポジションが大きすぎて、解消できないのですが、このまま価格が上がると関係している銀行すべては倒産に追い込まれると言われています。
ドイツ銀行はショートポジションから抜け出すためのベイルアウト必要としているようです。
そうこうしている間、銀の現物不足は進んでいて、採掘会社は低価格で銀の現物を提供することを渋りつつあります。
最近、銀採掘大手のMajestic Silverは現物の販売量を40%程度、減らしたと言われています。
同様の動きをしている会社はほかにもあります。
1oz-$25前後というのは、ほぼタダで売っているのと同じだと考えているようです。
First Majestic Silver boosts production 41% in Q3, suspends silver sales
イギリスの王立鋳造所はコインの製造を停止しました。
サプライチェーンの問題で、原料が入らないとしていますが、実際には採掘会社が低価格での販売を渋るようになってきていることが本当の理由のようです。
銀行群は何とか今のショートポジションから逃げようとして必死のようですが、これからどうなるのでしょうか?
価格上昇による損害を回避する方法はあまりなさそうです。
価格の上昇を許す方向のようで、段階的な引き上げていく方向性のようですが、価格上昇が人々の注目を集め、一気に価格上昇への圧力がかからないかどうかという懸念があるようです。
銀価格の上昇は、金融マフィアたちの最大の弱点です。
銀価格が上昇するということは、今の金融システムが崩壊することをも意味します。
問題はその時に銀価格がいくらになるのか、それは誰にもわかりません。