興味深いニュースがありました。
以下引用。
「ロシア国民の36%近くが銀行預金も有価証券も現金も何の蓄えも持っていない。国民金融調査局の行った世論調査の結果、この事実が判明した。
ロシア国民の平均預金額は13万547ルーブル(日本円で25万271円)。 一方でいくら手元にあれば安心していられるかとの問いに出た回答を平均すると49万1617ルーブル(94万2478円)。 最高額は400万ルーブル(766万8400円)で最低額は2万ルーブル(3万8292円)だった。
回答者の大多数が預金の目的は「万一に備えて」のことであり、39%の回答者は車、レジャー、不動産の購入など大きな買い物に備えて預金すると答えたのに対し、 老後の蓄えと回答したのはわずか19%にとどまった。また18%の回答者は利息で収入を得るために預金すると答えている。」
ロシア人は現金をあまり持っていないんですね~。 日本人的に考えると、とんでもなく少ない貯蓄額です。その日暮しに近い感じですね。ただこれまで貧しかったことや、 現金に対する信頼感が日本とは違うこともあり、貯金が少なくてもさほど心配しないようです。
ロシア経済危機の時には、インフレが進み、人々は価値が変動するルーブルよりも現物を好みました。物々交換は普通で、給料の代わりに物資を受け取ることもしばしばでした。 経済危機の時にルーブルで資産を持っていた人たちは、文字通り一文無しになりました。やはりそうした背景があるので、時間が経過しても、通貨に対する信頼感は薄いのかもしれません。 ルーブルでもらっても外貨に交換したり、現物と買えるという行動パターンは今でも変わっていないのですね。
日本円が安全だと思い込まされている日本人よりも、危機管理方法をよく身に着けているのかもしれないと思いました。