少し前に書きましたが、仮想通貨にはいくつかのリスクがあります。
戦争時の停電や電磁波攻撃のリスクは様々な専門家が指摘していることですが、それに加え国家が規制を加えるというリスクがあります。
これはどこの国家でもそうですが、中央銀行が発行する通貨があり、それ以外のものが通貨として存在することを国家は非常に嫌がります。
そのため政府は規制をしたり、あるいは国民がその価値に気づかないように、価格操作をしたりします。
やはり近々、各国の中央銀行がデジタル通貨を発行する方向に入ったタイミングで、G7は仮想通貨を規制する方向で、合意したようです。
G7 finance officials back need to regulate digital currencies: Treasury
報道によると、FACEBOOKが発行する仮想通貨が名指しされていますが、ビットコインを含む他の通貨も対象とされています。
声明によると、「通貨発行権を政府だけに制限するために、いかなる手段を講じることも辞さない」という強硬な態度を表明しました。
これは当然の結論だと思います。
この報道は日本語でも出ていましたが、英語で報道されている強硬姿勢については、言及がありません。
G7、フェイスブックの仮想通貨リブラに「適切な規制導入されるまで」反対表明
結局のところ、通貨の価値を支えているのは人々の信頼です。
人々が特定のもの、それがドルであれ円であれ、ビットコインであれ価値があると信じ続ける限りは、通貨として存在します。
過去には通貨としては、鳥の羽や貝殻,、そして石といったものも通貨として使用されましたが、人々の信頼は長期間続くことはありませんでした。
ビットコインはまだ登場してからの時間が短いため、時の試練に耐えられるかどうかは不明です。
政府が今後、数年間の間に規制をするときに、人々が仮想通貨を信頼し続けるかは不明です。
政府のデジタル通貨の出現は、ビットコインの大きな試練となりそうです。
仮想通貨はやはり投機としての位置づけで、やるとしても資産の一部だけに限る方が安全だと思います。