アメリカ不動産情報 トラブル

逃げた入居者

入居者が予告なしに逃げました。

この方、家賃を支払えていなかったので、強制退去の準備をしつつ、物件を売りに出していました。

すると突然、エージェントのもとに買い付けが入ってきたのですが、なんと買い手はこの家に住むテナントでした。

もしかしたら、以前にこの話をどこかで書いたかもしれません。

そのまま売れてしまえば、強制退去の手間も省けるので、価格を交渉し、未払いの分家賃も価格に上乗せすることにしました。

この人は住宅ローンの承認をもらってはいたのですが、修理代をも含めると、金額が足りず違う金融機関に打診していました。

すると、家族が具合が悪いから、もう少し時間が欲しいという申し入れがあり、数週間猶予を与えました。

しかし、あらかじめ決めた日時になっても連絡がないので、エージェントが連絡を入れたのですが、折り返しはなく、何度連絡しても連絡がつかないので不審に思ったエージェントが物件に立ち寄ってみると、家はすでにもぬけの殻。

今から考えると、家を買うふりをしていたのは、家から追い出させるのが嫌で、ただ時間を稼いでいただけだったのかもしれません。

なんだか騙された気分ですが、とりあえず目的は達成できたので、良しとした方がよいのかもしれません。

 

と思っていたら、早速次の買い付けが入りました。このまま決済にまで行くといいのですが。

少なくとも空室なので、前よりは格段に売りやすくなりました。

今は経済危機だということもありますが、本当にいろんなことが起こりますね。

 

ちなみにアメリカの強制退去には段階があります。

まずは弁護士からの強制退去通知送付。

ここで分割でも支払いをするようであれば、裁判をしないで済ますこともあります。

次は裁判をして、判決をとること。

ここで入居者は負けると、退去しなければなりません。

それでも自発的に退去しないと、大家は執行官を雇い、強制的に入居者を排除します。

私は執行官を雇ったことはこれまでに数回しかありません。

アメリカでは町を運転していると、時折こうした光景を見かけます。

これは執行官が執行した後にみられる光景です。

 

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