トラブル

私が融資詐欺にやられた話 ②

昨日の続きです。

審査をするので5000ドルを支払ってほしいという請求書が届いた時に、振り込みの口座がこの会社の口座ではなかったのです。

その理由を聞くと、税金額を低くするために支払いの口座は別法人の物を使用しているという回答が来ました。

この時に疑念が浮かんだのですが、香港の金融免許があること、そして社長の身分証のコピーももらっていることを考え、疑念を押し殺して、送金を行いました。

これがすべての間違いの始まりでした。

 

すると少しして連絡が入りました。

私のプロジェクトに融資することが決まったので、Insrnace Bond(保険料)を支払い、その後、3週間ほどで融資が実行されるというのです。

それで、再度指定口座に保険料の支払いを行い、連絡を待つことにしました。

3週間後になり、HSBC香港からの送金が指定口座向けに行われること、そして香港金融庁の規定で、税金を払わなければならないという連絡が書類と共に届きました。

私は税金を支払うという話を聞いていなかったので、不審に思い、まずはHSBCに連絡を取りましたが、それについての回答はできないということで断られました。

もちろん個人情報のこともあると思い、今度は金融庁に直接問い合わせをしてみることにしました。

書類に確認番号が付いていたので、それについての問い合わせをすると、窓口の人はそんな番号は見当たらないというのです。

私はもっとよく調べてほしいというと先方はその書類のコピーをメールで送ってほしいというので、メールで送ったところ、すぐに回答があり、

「この書類は偽造書類で、我々とは一切関係がない。これから警察に被害届を出すので、あなたにも同じことをするように勧める」といった内容の連絡が届きました。

これで詐欺は確定したので、この金融会社に連絡を取り、証拠を突き付けたところ、それは違うなどど最初のうちはいろいろと言い訳をしていましたが、こちらが法的処置を取ると圧力をかけると、連絡には一切、レスが来なくなりました。

弁護士を使おうとも思いましたが、香港の弁護士は非常に高く、私のロスを考えると、対費用効果が悪すぎて、弁護士は使えず、仕方ないので、香港警察に連絡を取ることにしました。

次回、香港に来た時に聞き取り調査をしたいというので、アポを取り、行ったところ担当刑事が聞き取り調査を行い、調査をしてくれることになりました。

その後、暫くは捜査をしてくれていたようですが、結局進展はなかったようで、最後まで警察から連絡が来ることはありませんでした。

 

後からわかったのですが、この会社にやられた人は他にもたくさんいたようで、ネット上でかなり多数の被害報告が寄せられていました。

執念深く、この詐欺師を追い続けることも可能でしたが、コスト的に見合わないので、警察への被害届だけであきらめることにしました。

詐欺師にやられて、お金を損し、自分の甘さに自己嫌悪になっているところ、家族からもしばらく嫌味を言われ続け、そちらの方がかなり堪えました。

振り返ってみると、我ながら間抜けな話だと思いますが、他にも被害者が多数いるということは、騙し方が上手だったということなのでしょう。

 

日本人でこういう詐欺被害にあう人は少数だと思いますが、私の失敗談のおかけで、1人でも被害者になる人が減ることを願っております。

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