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先に払う方が結局は安上がり

最近、私がかかわっている事業の関係でシンガポールに法人を一つ設立いたしました。

国際税法に詳しい有名に会計事務所に監査等を依頼し、複数の国にまたがる事業の会計関連を一本化し、しかも最終的には低税率のシンガポール法人で大半の納税を済ませる形で、スキームが完成しました。

特別に口利きをしてもらい、法人口座を2つ開設してもらうことになりました。

 

聞いたところによると、シンガポール法人を設立するのにかなり苦労している人が多いようです。

かなり費用をかけて法人までは設立出来たものの、どうしても銀行口座が開けないという人がかなり多いようです。

私がお願いしたところは決して安くはありません。ただ、必ずできるというのと、あと世界的に有名な監査法人が入ってくれるというので、高いことは高いのですが、サービスを考えると格安だったと思います。

あと、この監査法人は通常は大企業や政治家しかクライアントとしては扱わないようですが、紹介ということもあり例外的に引き受けていただけました。シンガポールではこの監査法人が入っているというだけで、信用があり銀行融資を引くことができたりするそうです。

この監査法人のボスいわく、『うちは高いよ。でも後で問題が起きてから払うより今払った方が安いよ』とのこと。確かにその通りです。

法律にしても会計にしてもそうですが、ビジネスでトラブルになる可能性がある分野では、あとから払うより最初に払う方が結局は安上がりです。そして始める前か、初期の段階でまだ問題が発生する前に、プロにお金を払って対策を取ることが大切です。

税金にしてもそうですが、何も考えずに事業をしていて、確定申告前に納税額が非常に多いことに気づき、ずさんな仕方で所得隠しをしていたところを、税務調査で指摘されて追徴課税されるというパターンはかなりあると思います。問題が発生していない時点では、お金を払いたくないという人も多いと思いますが、それが仇になる場合はかなり多いと思います。

ビジネスにおいては、先に払う方が安上がりというのは本当だと思います。

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