数か月前の話になりますが、人の紹介で有名かつ、かなりの大富豪の方とお会いしました。
ある案件に関係しての面会だったのですが、私のしている事業にとても関心を示してくださり、その場である提案をされました。
それは私が現在、関係している事業の根幹にかかわる大きな問題になりかねなかったので、情報を集めて考える時間が欲しかったのですが、やるかやらないのか即断を求められました。
相手はかなりの大物であることに加え、このチャンスを逃すと次はないと本能的に理解したので、その時はその場で提案を受け入れることにしました。
その時にわたしが提案を持ち帰ることにしたら、その話は恐らくなかったことにされたと思います。
人生というのはそういうものです。
人生の中での出会いやチャンスというのはほとんどの場合、一度きりです。そのチャンスを逃すと次はありません。
判断を迷うときやもっと検討したいと思う場合や、実際にそうしても問題がない場合も多いですが、即決を求められる重大な局面というのも存在します。
投資や事業においても瞬時の判断力により、成否が決まる場合というのは意外と多いものです。
チャンスは私たちを待ってはくれません。
ですから成功できる人は、そうした時にその場で持ち合わせている情報をもとに、瞬時にリスクとメリットに関してはある程度の予測を立て、その場で最善と思われる決定を下す人です。
もちろんそういう判断ですから、間違うこともあるでしょう。そういう場合はそこから学び、次に生かせばいいだけの話です。
逆に、なかなか決められない人はせっかくのチャンスを逃してしまいます。また決断力のじない人と思われ、人間としての信用性を失う場合さえあります。
私の場合はその判断はどうやら間違っていなかったようです。
その時は正しいかどうかの確信はありませんでしたが、これがきっかけとなり、この方が取り組んでいる利権がらみの案件にも参加させていただけることになりました。
人生というのはワンチャンス、一期一会というのは本当だと思いました。