アメリカで法人を設立するのは意外と簡単です。
最近はアメリカでの法人税が引き下げられたこともあって、タックスヘイブンで法人を立てて、節税しようとする企業も減ってきているようです。
アメリカと一言で言っても、いろいろな州があり、それぞれに税制と法律が異なるのですが、人気があるのはネバダ州とデラウェア州です。
ネバダ州は何といっても税金が安いのがメリット。しかし一番人気はデラウェア州で、アメリカの上場企業の大多数がデラウェア州で登記されています。
デラウェア州で設立するメリットは、法律が経営者向け、株主に有利になっていると言われています。訴訟大国のアメリカですから、大企業としては、税金が安く、安全な州で設立したいと思うのは当然のことでしょう。
あと株主や取締役の詳細が非開示となっており、その面でも安全性が図られています。
ちなみにデラウェア州の法人税は一律8.7%となっており、タックスヘイブンと比較しても、劣らない税率となっています。
これは余談ですが、日本の国税局はアメリカの法人に対しては、手を非常に出しにくいようです。
参考に以下のページをご覧ください。
タックスヘイブンで下手に節税をしようと考えるよりも、アメリカに法人を設立し、そちらで納税していると主張したほうが、よいのかもしれません。
話はそれましたが、法人の設立は自分でも簡単に、しかも格安でできます。安いと200ドル以下でできます。
ただ現地のエージェントに毎年50ドル前後支払うのが普通のようです。
ちなみに今回、私が使ったのはこちらの会社。
一番安いセットだと170ドルでしたが、私はすべてコミコミの高い方を選びました。しかしそれでも650ドルだけ。
しかも申し込んで数日で、登記が終わり、1週間以内に書類が届くという速さ。
申込みは英語になりますが、価格とスピードを考えると、日本の業者に依頼するメリットはほぼないと思います。
私のケースは節税というよりは、アメリカの新規事業のリスクヘッジのために、法人を作りました。
これから海外で法人を設立したいと考えている方には、検討の価値はあると思います。