日本円も最終盤に差し掛かっています。
最近は特に円安傾向が顕著で、170円-200円なるという予測も出始めました。
日本政府と日銀は「注視する」という発言を繰り返すばかりです。
ドル円が200円になっても500円になっても、同じ発言を繰り返すと思います。投機筋からは完全になめられています。
本当であれば利上げをして通貨防衛をするはずですが、債務が大きすぎるため日銀にはそれができません。
日銀総裁も利上げを匂わせるものの、これ以上は自主的には上げられないことは誰もが知っています。
ただ最終的には国債利回りは急騰してしまうはずです。
もし日銀が本当に利上げに踏み切るとすれば、リセット目的で経済システムを完全に破壊する時だと思います。
この発言はワシントン訪問中の植田総裁のものですが、アメリカから破壊のゴーサインが出たのかもと思ったりもします。
いずれにしても日本円の先行きは短いです。
私が知る限りハイパーインフレが始まると、数分単位で通貨は大幅に価値を失っていきます。
我々は自国通貨の破壊を目撃しているわけですが、歴史を振り返ると経済の崩壊と移民というのは密接に関連しています。
人々は崩壊した自国を後にして、よりよい生活を求めて他国へ移動していきます。
移動した人は苦労しながらも新天地で生活を始めるのに対し、移動できなかった人は非常な困窮を耐え忍ぶことになるというのが一般的に起こってきたことだと思います。
出稼ぎで稼いだお金で、崩壊した自国の資産を大人買いした人もいます。
日本は戦後は急速な経済成長を遂げたことや、文化的に海外になじまないため移民という概念が薄いですが、それも今後は変わると思います。
日本も1900年代にはブラジルやハワイへ移民として渡った人が多くいましたが、多くは移住先で辛酸を味わいました。
この頃は日本はまだ発展途上国でした。
今はまだ理解できなくても、事態が差し迫ってきて初めて考える始める人も多いはずです。
若い人との間でも、海外の方が豊かな暮らしができることが知られ始めています。
今は乗り気ではなくても、あと少しすると現実問題として突き付けられることを知っておくべきだと思います。
ただ日本円が完全にハイパーインフレ化してしまうと、脱出は困難になることも知っておくべきです。
費用の面でも問題が発生しますし、今は考えにくいですがハイパーインフレで大量の難民が発生するというシナリオもあります。
最近は日本人の女性の出稼ぎ売春が相次いでいるため、入国拒否がされるケースが増えています。
クリフハイのデータでは、通貨崩壊によりアメリカ人の大量の難民が銀を求めてメキシコに流入するため、メキシコは国境を閉鎖するようになるというものがあります。
日本も同じだと思います。ビサがあるのとないのでは、入国時の対応が大きく異なります。
そのうちビザがないと日本人だという理由だけで、強制送還されるようになるのかもしれません。
最近ではヨーロッパや北米からロシアへ移動する人が急増しています。
リベラル思想から逃れるためにロシアへ移動したものの"失望した"人に関する報道がありました。
記事を読んでみると、文化の違いと言語が分からないために問題が発生したという話で、ロシア自体が悪いということではありませんでした。
今回は西側諸国の経済が連鎖的に崩壊する中で、ロシアは無傷で生き延びると考えられています。
別のロシアに移住しろと言いたいわけではありませんが、選択肢の一つとしては良いと思います。
他の国と違い、長期滞在ビザを取るのにそれほどお金がかかりません。
ただロシア語ができないと生活は難しいと思いますので、かなり苦労すると思います。
ロシアでは5Gが禁止されていることもポイントが高いと思います。
通貨崩壊もかなり進行していますので、やや手遅れかもしれませんが、まだ日本円に余力があるうちに何らかの手を打つべきです。
通貨のハイパーインフレにより社会混乱が本格化すると、第三国のビザがあるかどうかが生死を分ける場合もあることを肝に銘じておくべきです。