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安物買いの銭失い。

日本人であまりやる人はいないと思いますが、念のために書きます。

貴金属を買う時に気になるのは価格です。

1oz当たりの価格をできるだけ低く抑えようと思うのが普通です。

価格を抑えようとすると加工費を節約することになるため、大型のバーを購入することになる場合が多いです。

 

中には価格を抑えるために中間業者を省いて、採掘業企業から直接購入することを検討する人がいます。

採掘企業の中には、ドーリーバーと呼ばれるタイプの貴金属を販売しているところがあります。

ドーリーバーというのは、採掘業者が精製所に販売する状態のバーの事で、価格は最も安いのが特徴です。

スポット価格以下で売られている場合もあります。

不純物が含まれており含有率も低いバーの事で、溶かした金属をとりあえず固めただけの状態の物の事です。

採掘企業の中には精製も自社で行っているところもありますが、普通は違います。

ドーリーバーの問題は、販売会社が説明する含有率と重量が正確でないことです。

そしてほとんどの場合、重量的にも含有率的にも説明を下回っています。

本来であれば精製が終わった段階の重さを基準に価格が決まるわけですが、ドーリーバーでは不純物の分の価格も余分に支払うことになります。

この手のバーに手を出すと、安物買いの銭失いとなる可能性が高いことを知っておくべきです。

コインや有名企業の製品はやや高額ですが、言い換えれば売る時や使う時にも高く売れるということになります。

通貨危機になると、取引の対価として支払われるものに対する信頼感も損なわれます。

貴金属の事を何も知らない人も、ネットで調べれば製品がどのようなものかはすぐに分かります。

その時にアメリカンイーグルやメープルのような信頼性の高い製品を使うのと、ドリーバーのような含有度も重さも不正確なものを使うのとでは結果が大きく異なると思います。

買う時はやや高いと感じるかもしれませんが、イーグルやメープルのようなコインや有名鋳造所の小型の製品だけを購入すべきだと思います。

プレミアがついているというのは、価値が高いということの裏返しです。

 

銀のドーリーバーは銀採掘会社やコインディーラーで時折扱っていますが、金のドーリーバーはネットでたくさん売られています。

価格的にも1キロ=30,000-40,000ドルくらいのようですが、売っているのはアフリカの聞いたことがないような会社ばかりです。

怪しさ満点ですね。

ドーリーバー

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