海外ではこの話題ばかりでもう飽きましたが、今の状況を少しだけ書きます。
フリーダムコーカスの議員たちは共和党議員は誰一人として賛成すべきではないとして大反対を表明しています。
マッカーシー議長が法案を撤回しないならば、即時に下院議長の解任することになる法案を提出するとしています。
「我々がこの法案を止めないとすれば、神の審判の日がやってくることになる」と述べています。強烈に反対しています。
時間の経過とともに反対する議員が増えているようで、共和党議員だけでなく民主党議員の中にも反対者がいるようです。
"健康上の理由"で採決を欠席する民主党議員が出始めています。今のところ2人の議員が欠席を表明しています。
その時にならないと分かりませんが、民主党からもさらに造反が出る気もします。
Two House Democrats to miss debt ceiling vote
私の理解が間違っていなければ、民主党も共和党もそれぞれ異なる理由でデフォルトをしたがっているのではないかと思います。
ただかなり混沌としているので、採決がどうなるのかはよく分かりません。
採決は日本時間の明日の朝ですが、何回やっても決まらずにずれ込んでいく可能性もありそうです。
明日、FDICは四半期ごとの金融機関のプロフィールを発表します。
数日前にも書きましたが、以前からFDICは銀行システムを止めるとすれば週末になるとしています。
イエレン財務長官は6/5にアメリカ政府の資金が底をつくとしています。これは来週の月曜日です。
ハイリスク金融機関の公表の直後に債務引き上げの採決があり、週末をはさんでアメリカ政府の資金が底をつく日がくるわけです。
何がどう起こるのかに関する確たる証拠はありませんが、こうしたイベントが続くため今週後半は要注意の時期だというのは間違いありません。
昨日行われた会合は、実は今週末の対応の打ち合わせだったのではないかと勝手に思っています。
「国際金融資本市場についての情報交換」だとしていますので、為替の話だけではないはずです。
海外の報道によると、債務上限引き上げの結果による日本円の為替相場への影響を気にしているとしています。
ブルームバーグが、債務上限が引き上げられた場合の影響についての見通しをまとめていました。
一時的にはホッとするかもしれないが、国債の大量発行による別の問題が発生するしています。
非常に低金利である金融機関の預金が高金利の国債に向かうため、預金流出が加速し結果として多くの金融機関が破綻することになるとしています。
そして金融機関の救済のために更なる国債を発行するという悪循環が起こる、ということのようです。
結局は解決策とはならないということです。
ということで、いずれにしても明日からは大波乱の時期に入ります。
個人的にはいつまでも引き延ばさないでさっさとデフォルトして欲しいと願っています。
ただどうなるのかは神のみぞ知るといったところでしょう。
米ドルを崩壊させるというのは既定路線ですが、今週末がそれに向けた分岐点となるのかどうかには注目です。