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姿を消したジャンクシルバー

半年ほどロバートキヨサキがツイートしていたのですが、いつも利用していた貴金属ディーラーが述べていたことをツイートしていました。

「金と銀のコインを入手できない。鋳造所が製品を販売してくれなくなった」ということです。

品物を入荷できずにつぶれるコインショップの話をよく聞くようになりました。

 

日本に住んでいる人にとっては直接は関係ないかもしれませんが、先日も書いた通りアメリカンイーグルコインの価格高騰が続いています。

これはやはり同じ銀であったとしても、政府鋳造所が製造したという信頼と憲法上では本物のお金として規定されていることによるものです。

最終的にはフィルハーモニーコイン、ブリタニアコイン、クルーガーランドコイン、カンガルーコインも同じように高騰し始めると思います。

同じ銀は銀でも使えないのはリサイクルで、しかもサイズが大きなものは避けるべきだと思います。

買う時には一番安いかもしれませんが、売る時にも一番安くなりますし使いにくいはずです。

ただ使う予定がなく、単に資産保全として保管目的であれば大きなサイズのバーも選択肢に入ると思います。

 

以前にどこかで書いたと思いますが、お金としての最高の形態の一つは"ジャンクシルバー"です。

ジャンクと言うと語弊がありますが、決してジャンクではありません。

ジャンクシルバー?

ジャンクシルバーとは1946年より以前に流通していたコインのことで、銀が90%含まれています。もう少し新しいと40%の含有量です。

最近はほぼ入手不可能になっているのと、入手できたとしてもプレミアムが高騰しています。

調べたところ現在の1オンス当たりのプレミアムは$14-16程度のようです。つまり1オンス分を買うとすれば、$40を優に超えることになります。

貴金属のコンサルタントたちはクライアントたちにジャンクシルバーを購入させて、売らないように勧めています。

普通はかなり汚れていたりすり減っていたりするので、良く分からない人にとっては進んで選びたい商品ではないかもしれません。

私も最初に買い始めた時には、すり減っている分銀の量も減っていると考えてよい気がしませんでした。

しかしどんなに汚くてもすり減っていたとしても、正真正銘のアメリカのお金です。

そして紙幣の対する信頼が完全に失われる時に、最も必要とされるコインとなります。偽造がほぼ不可能なので非常に信頼性が高いのも魅力です。

入手できなくなっているというのは、きちんとした理由があるわけです。

私が知る限り海外のコインディーラーは在庫がある場合でも、海外へは送らなくなっているはずです。

ですから購入するとすればEbayのようなオークションから買うか、国内で探すことになりますが、オークションはあまりお勧めできません。

 

一言でジャンクと言ってもいくつか種類があります。

年代によっても名前が異なりますし、サイズの違いもあります。

大まかに分けると10セント(ダイム)、25セント(クォーター)、50セント(ハーフダラー)と1ドルがあります。

もし今から買うとすれば、ダイムとクォーターを狙うのが良いと思います。

特にダイムは最も小さなサイズの銀コインですので、実際に使う時には非常に使いやすいはずです。(アメリカの話です。)

もし経済崩壊後にアメリカに旅行で行く計画がある人は、ジャンクシルバーを少し用意しても良いかもしれませんね。

 

今朝たまたまインターネットで検索をしていたところ、アメリカよりも安い価格で販売しているショップがあり、購入してしまいました。

10セント銀貨の銀含有量は2.5グラムです。

私が購入したのはマーキュリーと呼ばれるコインで、1916-1945年にかけて製造されたコインです。

36枚セットでしたので、90グラム(2.9オンス)の銀を買ったことになります。

日本では海外製品にはかなり価格が上乗せされている場合がほとんどです。

しかしジャンクシルバーをわざわざ買う人は少ないと思われるので、探せばお買い得の商品が見つかるかもしれません。

$3.6の硬貨を買うのに14300円も支払うというのは、それだけ日本円の価値が棄損している証拠でもあります。

 

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