どうやら日銀は当面はCBDCの導入を見合わせたようです。
日本語での報道はありませんでしたが、英語の記事が出ていました。
この記事によると日銀はこれからもCBDCの研究を続ける必要があるが、現金取引が根強い経済では導入は難しいという結論に達したとのこと。
日銀はこれまでもCBDC導入の研究を続けてきたものの、ネットバンキング、クレジットカード、そしてその他の電子形態の支払い手段が広くいきわたっているため、CBDCという新たなアイディアは国民からの支持を得られなかったということです。
すでに民間セクターでCBDCを上回るものを提供しているがゆえに、二番煎じを出したところで普及しないということです。
そして民間セクターが提供している利用者へのポイント還元システムはCBDCでは採用が難しいようです。
日本ではGDPの20%程度が現金での取引となっており、かなりの割合を占めているとのこと。
そして災害時には現金は非常に役立つと考えられています。特に高齢者と低所得者の間では、現金を使用する割合が高いとのことです。
海外では現金の使用率が以前に比べて低下しているものの、銀行システムに対する不振のため現金に回帰する動きが広まっているとも述べられています。
要するにこういうことです。グローバリストたちの計画が知れわたり、人々が受け入れない姿勢を取れば、グレートリセットは失敗に終わるということです。
Central bank digital currency cast aside in Japan
Japan’s central bank scraps CBDC plans due to lack of interest from public
この感じですとEUとアメリカでも同じことが起こるのでしょうか?
個人的には、特にユーロはCBDC導入まで持たないと思います。
PIGS(ポルトガル、イタリア、ギリシャ、スペイン)の債務危機は正念場を迎えつつあり、EURO崩壊は今起こっていると思います。
多分、多くの国で強引に導入しようとするでしょうが、うまくいかないと思います。
日本はリセットすらできずに、ただ崩壊を待つだけという状態なのかもしれません。
ただイスラエルでは導入間近のようで、かなり強引に現金の取り扱いをやめる銀行が相次いでいるようです。
ただアイルランドは現金撤廃の計画がありましたが、強烈な反対により計画の撤回に追い込まれたようです。
とりあえず日本では導入を見合わせるということで、一安心ですね。