恒大集団に関してですが、面白い進展が出始めています。
それはこれです。
China Evergrande Says Construction Has Resumed at Vast Majority of Its Projects
日本語でも少しだけ報道されています。
中国恒大、12月に集合住宅3万9000戸引き渡せるよう万全期すと約束
内容としては、中国国内の未完成の建設プロジェクトを再開したというものです。
それと同時に、利払いはしていないようで、本日も支払日ですが恐らく支払うことはないでしょう。
これまでに8億ドルの未払いがあり未払いなので、今日の25億ドルの支払いもないでしょう。そのつもりもないと思われます。
報道機関は支払ったというフェイクニュースを流す可能性はあると思います。
11月の時も、払っていないのに支払ったと報道しておいて、あとから支払いは確認できていないとスタンスを変えましたから、、
この感じですと、恒大集団は自ら破産宣告をすることはなさそうです。
この動きは海外の投資家への支払いを無視する一方で、中国国内の債権者には不動産を引き渡す方向性であることは明らかです。
海外の投資家への支払いを無視し、それと同時にお金は中国国内の投資家への埋め合わせに使う方向です。
恒大集団の破産はおそらく格付け会社が破産を宣告するまでは、引き伸ばす方向であると思われます。
中国国内の投資家は救済し、ツケは海外の投資家に負わせるという方針の現れですね。
格付け会社ですが、年内に破産を申告をすると投資家が本年度の損失に計上しなければならなくなるので、年をまたぐ可能性がありそうです。
今はまだ対岸の火事のような感じだと思いますが、日本の年金基金も大量の債権を保有しているので、被害は避けられそうにありませんね。
「直ちに影響ない」ってことは、あとから影響するということですよね?
中国恒大に96億円投資 年金運用「直ちに影響ない」―GPIF
公表されている負債額はこれだけですが、実際にはこの上に3000億ドルとも4000億ドルともいわれる額のデリバティブが積み重ねられていますので、
これが崩壊する時に世界経済は一気に崩壊していくと思われます。