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経済戦争の道具として使われる可能性

恒大集団がデフォルトしたのに、まだ世界的な問題となっていないのは、中国政府が救済するのではないかという希望的観測があるからかもしれません。

以前にも紹介した方ですが、面白い観察が出ています。

現時点での見通しですが、この方はあまり明るくないと考えているようで、倒産の可能性が高まっていて、不動産他社も同じ方向性だと考えているようです。

救済する方向性を示した地方政府の幹部が処分されたことは、共産党本部の方針とは異なるとみなされているようです。

あとこちらの報道でも、オフショア債保有者の救済の優先順位は最下位だと述べられています。

中国恒大の債務再編、共産党に主導権-債権者には痛しかゆし

 

これと関係があるかと不明ですが、数日前にこんな報道がありました。

米ドルから独立した経済システムを中国とロシアが構築するという報道です。

すでにかなりの窮地に立たされているドルをさらに追い込むためのものです。

インド、サウジアラビア、ナイジェリア、エジプトその他の国はすでにロシア寄りにかじを切っており、海外で流通しているペトロダラーがアメリカ国内に還流させる、つまり国内でハイパーインフレを発生させると予想されます。

China and Russia to establish independent financial systems: Russian media

経済戦争はピークに達しています。これが実弾の打ち合いになる日は非常に近そうです。

 

邪推ですが、中国政府は恒大集団やその他の不動産会社を意図的に倒産させ、国内の投資家は救済する反面、海外の債権は踏み倒して米ドルを中心とする経済システムに致命傷を与える道具として使用するつもりなのではないかと思います。

倒産させるにしても、被害が及ぶ範囲を上手に利用しようと考えているのだと思います。

As Beijing ‘lets Evergrande collapse,’ it is banking on global financial crisis fears.

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