少し前に書いた恒大集団のCDS(クレジットデフォルトスワップ)について書きましたが、水面下でトラブルが起こっている可能性が高そうです。
恒大集団のデフォルトに関しては主流メディアは、沈黙しているかフェイクニュースを流していますが、先月末までにすでにデフォルトしていると述べる人もいます。
Evergrande has defaulted, some say
CDSは企業の倒産保険のことですが、保険を発行している金融機関は企業が倒産しないと踏んで、CDSを発行し、保険料の支払いを受けるわけです。
リーマンショックで多くの金融機関が破綻したのは、このCDSのせいでした。
映画の「マネーショート」をご覧になった方ならば、内容がわかると思いますが、アメリカの住宅市場が崩壊するとは思わなかった金融機関が多額のCDSを売り、予測に反してバブルが崩壊したため、多くの金融機関が破綻に追い込まれました。
どうやらこれと同じことが起こりつつあるようです。
こちらの記事によると、やはり恒大集団のCDSにより金融機関に損失が出始めたことが報じられています。
今のところ100億ドルの損失で、資産によると1580億ドル程度の損失になる見通しのようです。約16兆円くらいですが、本当にこれだけなのでしょうかね?
10 Hedge Funds In Asia Lose $10B From Evergrande, $158B From CDs
この方は鋭くポイントをついていますが、金融機関全体に影響が波及する可能性を指摘しています。
報道規制が敷かれているためか、この件はあまり報道されないと思いますが、要注目ですね。