通貨と一言で言っても、厳密には2種類あります。
紙幣と硬貨です。
紙幣はただの借用証明書ですが、硬貨はお金です。
最近は違いますが、古い硬貨は貴金属の純度が高い傾向があります。
そのため、アメリカではジャンクシルバーコインの人気が高まっています。
ジャンクは以前はスポット価格よりも少し安い値段で買えましたが、今はプレミアムがかなり上がってきています。
アメリカ造幣局が製造した本物のお金であるというだけでなく、90%の銀が含まれているからです。
ジャンクコインのメリットは、偽物がほぼ存在しないことです。
銀のバーの場合、売却時に中身が本物かどうかを確かめるために、ドリルで穴をあけて確認されることがあります。
よく聞かれる質問の中に、「銀はいくらになりますか」というものがあります。
銀の価格予測は実に様々で、$100くらいにはなるという人もいれば、$10000になるという人もいます。
しかし、個人的にはドルや円に対していくらになるのか、という質問はもはや無意味になりつつあると思うのです。
本来であれば、物の価値を図る基準となるのは、金と銀であるべきだからです。
各国の貨幣の購買力が急速に減少している中、基準となるのは通貨の価値ではありませんし、今のような歪んだマーケットでは価格=価値にはならないのです。
そのため専門家の間で使われるのは、金銀比価です。
歴史的には10:1から15:1の比率が標準的です。
これは1700年からの金銀比価のチャートです。
そしてこれは今日の金銀比価。 75:1くらいです。
採掘にかかる費用に関して言えば、7:1くらいの比率だそうです。
1ozが$30以下で買えるのは、歴史的に見て"超激安"水準ですので、買えるものならば迷わずに買っていただきたいと思います。
金は本物のお金ですが、工業用途には使われません。
しかし、銀は本物のお金であると同時に、工業用のニーズが非常に強い金属です。
銀は今の経済システムの最も弱い部分で、そこをコントロールするために銀行は総力を挙げて価格操作を行い、投資家を騙してペーパーシルバーを買わせています。
強気な投資家の意見では、金銀比価は将来的には1:1になるか、最大10:1になる可能性すらある、つまり銀は金よりも高価になると予測する人もいます。
要するに、経済が混乱するとお金をいくら持っているかが大切なのではなく、貴金属をどれくらい持っているのかがより重要になるということです。
日本国内では銀はほぼ入手不可能ですが、海外では品薄なようですが、まだ入手可能です。
あるディーラーによると、入荷の見込みが立たなくなる時点で、在庫の販売をやめると話していました。
言い換えれば、価値のない紙切れを本物のお金と交換しなくなる日が近いと言っているわけです。
まだ価値のないお金と引き換えに銀を売ってくれているうちに、できるだけ買い込むべきだと思います。
そして、貴金属を多く持っている人は、今回の経済危機で資産が暴落する時に、多くを手にすることができるようになります。