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移動の自由は当たり前のものではない

第二次大戦後、1945年にソビエトは東ドイツから西ドイツへの移動制限を始めました。

当初、移動制限は緩やかなものでした。

人々は長い行列に立ったり、書類手続き等を行い、移動の「許可」を得てから移動していました。

その後、移動には制限が課され、移動は道徳の面からも国益の面からも、ふさわしくないとされ、いわゆる「非国民」というレッテルを張られました。

そして許可がなく西ドイツへ移動する人たちは、数百年の判決を受けて投獄されることなりました。

その数は75000人を超えていたと言われています。

どうしてこんなことを書くのかというと、いつの場合でも最初の制限は緩やかなもので、その後、「安全のため」という理由に基づき、移動を制限することが行われてきたからです。

コロナの変異種が広がり、ワクチンを打たずに移動を繰り返す人たちは、自己中心的で反社会的でさえあるという論調が今後、強まっていく事も予想されます。

これはすでにオーストラリアとイギリスで始まりつつあり、WHOとの会合で気候変動のロックダウンを導入することを推進しつつあります。

その提案によると、飛行機を使って国を出ることは、「許可が必要」とされており、また「道徳的に正当化される場合のみ」許可が与えられるとなっています。

 

世界はすでに、次の段階に入り始めています。

それは過去の東ドイツで起こったのと同様の環境が形成されつつあるということです。

日本が今後、どのような方向に向かうのかはまだ不明です。

とはいえ、世界ではこのような方向に物事が進んでいることを知っておくべきです。

ですから、事情が許すのであれば、まだ取れるうちに他国のパスポート、最低でもビザを取得しておくことは、大切だと言えます。

 

あと、日本国のパスポートについての情報です。

これはよくある誤解ですが、パスポートはあなたの持ち物ではありません。

外務省のホームページにはこのように書かれています。

「意外に知られていない事実ですが、パスポートは国の公文書であり、その所有権は国にあり、名義人にはこれを所持し、法律の範囲内での使用が認められることになります。したがって、法律上は、パスポートの有効期間が切れた後やパスポートを切替申請する際には、パスポートを国に返納する義務があります。ただし、実際には、希望する方には、パスポートを失効処理し、穴を開けた上で、申請者の方に還付することも行っています。国が発行する唯一の国際的身分証明書であるパスポートを大切に使用し、しっかり管理しましょう!」

外務省

法律的には、我々はパスポートを国から借りているだけなのです。つまり国が返納しろと命令するのであれば、その義務が発生するということになりますね。

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