複数のエコノミストたちがインフレの警告を発しています。
ただのインフレではなく、ハイパーインフレ、それも「ターボエンジンによる加速」のようなインフレになると警告する人もいます。
Why Nomura Expects "Turbo-Charged Global Inflation"
各国の中央銀行が上限のない金融緩和をおこない続けているのに、インフレがそこまでではないのは、コロナによるロックダウンで、人々がお金を使っていないから。
ワクチン接種がいきわたり、人々が普通の生活に戻る時、これまでに吸ったお金が一気に動き始め、それがハイパーインフレにつながるだろうと言われています。
特に、存在する米ドルの40%は過去12か月間で印刷されました。
ジム リッカードによると、「インフレというのはゆっくりと起こり始め、ある時突然、ハイパーインフレになる。しかし投資家として知っておくべきことは、経済的なダメージのほとんどは、ハイパーインフレの時ではなく、インフレの時に発生する」そうです。
つまり、ハイパーインフレを心配しても無駄ということになります。それが起こる時にはすでに手遅れだからです。
インフレが深刻化する過程で、政府はゴールドとシルバー、そして仮想通貨を抑圧しようとすると、別の専門家は予測しています。
貴金属と仮想通貨の価格が上がる=政府発行の通貨が失敗に向かっている、ことを意味するからです。
ハイパーインフレでメリットも良いことも起こりえます。
これは理論上の話で、実際にそうなるかは全く別の問題ですが、借金の額が実質的に消え去ります。
インフレが進めば進むほど、返済額の額面は同じでも、実質的な価値は大幅に減少します。
しかし、その時に経済的に困っているため、その額も支払えなくなっている可能性もゼロではありません。
Inflation Is the Way to Pay Off Coronavirus Debt
中には、ハイパーインフレを見越して、その時に借金を返済しようと考えるツワモノもいます。
どういうことかというと、例えば住宅ローンを30年の固定金利で組みます。
同時にゴールドにも投資を行い、インフレになったときに、ゴールドとを売却し、それで実質的に価値が目減りした住宅ローンを支払おうというわけです。
ハイパーインフレになれば、借金が帳消しになるのではないかと考える人もいます。
しかし、インフレで通貨が破綻する時に、借金を返せない人も破産に追い込まれているのではないかと思います。
アメリカのように、法人名義でノンリコースで融資を組むことができるのであれば、こうしたリスクも取れると思います。
しかし、歴史上類例のない大恐慌では、予測不可能な事態が連続して起こると思うので、そこまでうまくいかないのではないかと思うのです。