ゴールドとシルバーは投資対象としてよく比較されますが、決定的に異なっている点がいくつもあります。
ですから買う時にはよく理解しておく必要があります。
投資に関してよく言われるのが、ゴールドは本物のお金だが、シルバーはそうではないということです。
ただゴールドの価格が上昇すると、人々はシルバーへと流れます。
ですから、シルバーはしばしば「貧しい人のゴールド」と呼ばれてきました。
しかし、すでにそういう時代は終わったのではないかと思っています。
私がいろいろと聞いたり調べたりした範囲で理解している点としては、ゴールドはお金としての使い道しかないのに対し、シルバーはお金として使われるのと工業用での需要があるということです。
例えば、携帯電話、パソコン、太陽光パネル、ハイブリット自動車等にはシルバーが使用されています。
ですから、シルバーは戦略的な金属という位置づけであると多くの人々は考えています。
後、よく見過ごされがちな点ですが、シルバーは近い将来枯渇します。
あるシルバーの鉱山の社長によると、金鉱山の売り物件はあるが、銀の鉱山の売り物件はほとんどないそうです。
その理由としてはシルバーは地表近くて掘削されるのがほとんどのため、あっという間に採掘が終わってしまうため、鉱山の寿命は短いそうです。
金と違って地中深くに掘ったとしても出で来るものではないそうです。
つまり、今後採掘をしたとしても、算出量はかなり限られてくるだろうというのです。
長期的な見通しとしては、電化製品のリサイクルによりシルバーを再利用するようになるそうですが、リサイクルのコストとしては1オンスあたり、250ドルはかかるそうです。
つまり現在の各国の金融緩和政策とか、ゴールド価格との乖離といった要因だけでなく、埋蔵量とリサイクルのコストを考えても、大幅な下振れは考えにくく、むしろ今の価格の数倍以上になる可能性はかなりあるというのが、一般的なコンセンサスのようです。
実際にどれくらいまだ上がるのかについては、様々な意見がありますが、1オンス=$100を超えるという意見はごく一般的で、1オンス=$500になるという人もいます。
ということで、預金を一部、シルバーに変えておいて、数年以上は放置しておくのはよさそうですね。
とはいえ、シルバーだけを買うとバランスが悪いので、シルバー100オンス~500オンスに対して、1オンスのゴールドを買うのが良いと勧める専門家もいます。
もっと儲けたければ、シルバーの採掘会社の株を仕込んでくださいね。
近々、それについても書きたいと思います。