今、検討していることがあります。
リスク分散と同時に資産運用としても良い選択肢かもしれません。
先日、西側諸国がロシアに対する制裁を強化しました。
緊張状態にありながらも、EU加盟国はロシアからの天然ガスを輸入していました。
ロシア産のガスがないと持たないということで、ロシアのガスプロムとの取引は制裁対象から除外されていました。
しかしアメリカの圧力でガスプロムも制裁対象としたことから、ヨーロッパにとっては天然ガスの供給の停止、ロシアにとっては外貨取得の手段が絶たれるということになりました。
ロシアがガスの供給を停止したことから、ヨーロッパでは冬に突入するタイミングでエネルギー危機が始まっています。経済への影響も甚大です。
ほほ自爆行為に等しい決定ですが、そこまでしてでもロシアを追い詰めたいのとヨーロッパ経済を破壊したいのでしょう。
ロシアについてですが、ロシアの通貨ルーブルは大暴落を始めています。
為替介入をするにも外貨がないので介入できないようで、クリミア半島侵攻以来の大暴落となっています。
ルーブルは高金利通貨として知られています。
金融機関によっても違いはありますが、1年のルーブル定期預金だと20%程度金利が付きます。
ロシアは非常に可能性がある国ですし、今回の通貨危機はルーブルに投資する良いチャンスかもしれません。
高金利の定期預金ができるだけでなく、時間の経過とともに為替相場が上がる可能性が非常に高いと思います。
また経済制裁で西側の経済システムから切り離されているため、ドルの崩壊の影響を最小限で切り抜けられると考えられています。
とは言えロシアで銀行口座を開設して、定期預金に入れるのはハードルがあります。
Russian banks raise deposit rates to highest in 15 years – The Moscow Times
まず必要なのは銀行口座を開設することです。
旅行者でも銀行口座の開設はできるようですが、一度はロシアを訪問しなければなりません。
とは言えオンラインで行える銀行もあり、大手金融機関のアルファバンクでは、オンラインでの申請を受け付けています。
とは言え、現地の連絡先住所が必要となっています。
I am a new customer. Can I open my first Alpha Bank account online?
ライファイゼンバンクという名の銀行も、外国人向けのサービスを提供しているようです。
この動画の女性はホテルの住所と入国時の書類だけで、ランファイゼンバンクで簡単に口座開設ができたと話しています。
現地住所はホテルの住所で問題ないのかもしれません。
この金融機関はオーストリアの金融機関でロシア国内で営業していますが、最近は経済制裁のためにロシア国内の営業縮小の圧力が強くかかっているとのことです。
ロシアに行きさえすれば、口座開設はそこまでど難しくはなさそうです。
とはいえ言葉の問題があるので、ロシア語ができる方か通訳が必要になると思います。
もう一つの問題は開設後に、送金することです。
経済制裁のために金融機関を経由しての送金は、かなり困難です。
ロシアでは現金の持ち込みが可能ですが、1万ドルを超える場合には申告が必要です。申告すれば没収されることはありません。
とは言え多額の現金を持っていくのは、やや危険かもしれません。
現時点で利用可能なのはWiseのような送金サービスと言われています。
例えば、TorFXという送金サービスではロシアへの送金を取り扱っています。
またKoronapayという会社もロシアへの送金を取り扱っています。
この会社はWestern Unionに似たサービスを提供しています。
他には暗号通貨を使用する方法もあります。
ロシアに対応している取引所としては、以下があります。
状況は刻々と変化しているはずなので、突然送金ができなくなる可能性もありますが、ロシア訪問が可能な人にとっては、面白いチャンスだと思います。