一般人にとって通貨の価値というのは、別の通貨との比較で測られるものです。
例えば、ドルやユーロの比較しての円のレートを参考に、特定の通貨の購買力を測るのが普通です。
しかし中央銀行の基準は少し違います。
通貨の発行元は自らが発行する通貨が偽物であることを十分認識していて、金と通貨の購買力を比較します。
そして人々にバレないようにするためには、金価格が上がらないように操作する必要があります。
通貨にとって目下の脅威は金の現物、そしてもっと恐ろしいのは銀の現物です。
対米ドルで金価格が高騰し始めると、基軸通貨であるドルの購買力が急落していることを世界中に示すことになります。
金価格高騰=ドルの終焉です。
人々の注目を逸らすためにメディアや価格操作その他、ありとあらゆる方法を使い人々が金と銀を買わないように仕向けて行きます。
しかし週末の紅海での事件の直後、金価格に異変が起こりました。
週明けのアジア市場で金価格が$2100を突破し、最高価格を更新しました。しかしその後、ヨーロッパ市場が開くと今度は一転して金銀価格は急落しました。
金価格高騰と同時にメディアが動き始めました。
突然ブルームバーグは「ビットコインが長期的には$500,000を超える」というニュース報道を始めました。
それと同時に「金価格の高騰は異常である」とする記事や「これ以上は価格は上がらない」とする報道も流し始めました。
金と銀への資金流入を阻止するための苦肉の策なのでしょう。
ゼロヘッジは興味深い投稿をしています。まずは中央銀行は金とビットコインのどちらの価格を落とすのか迷っている絵を掲載しました。
両方とも落とす余力はないと言いたいのでしょう。
その後にBISのFXと金担当のトップが、夜8:30になってもオフィスで仕事をしていると指摘し、今朝起こったことの事態収拾に追われていることを指摘しました。
金銀価格を押し下げるために、必死に取り組んでいたのでしょう。
貴金属トレーダーによると、金価格高騰を仕掛けたのは中国だということです。
西側の価格操作で昨日は中国側が敗北する結果となりましたが、戦いはまだ始まったばかりです。
今後もドルを破壊するため同様の攻撃が仕掛けられると思います。
問題はアメリカ政府にはお金がないこと、そして価格操作を行う金融機関も巨額の損失を抱えていて体力がないことです。
COP28で大量の銀が必要になるこのタイミングで、中国が攻撃を仕掛けてきたということは、何かを予兆するものです。
西側が攻撃を抑えきれなくなり価格が高騰し始める時に、米ドルは完全に終わることになります。
今後数週間に劇的な展開が待ち受けているかもしれません。