事件が発生しました。
紅海で駆逐艦と複数の民間船舶が攻撃され、イギリス船籍の民間船が被弾し沈没の危険があることが報じられています。
米国防総省は調査中であるとして明言を避けましたが、戦争の大幅な激化の可能性を示唆しました。
米軍駆逐艦は自衛目的で発砲したとしています。
西側の報道では米軍艦と英国船籍の民間船が攻撃されたことを伝えていますが、イエメン側は少し違うことを伝えています。
イエメンの反政府勢力フーシ派は声明を発表しており、攻撃した中に二隻のイスラエル船籍の船があったことを認めています。
紅海はスエズ運河経由で地中海へとつながっており、民間船が非常に多く通過する海路です。
その中心部での戦闘だけにサプライチェーンに問題が発生することは必至です。
原油価格の高騰、物資の不足といった世界経済への影響は避けられないはずです。
戦争激化+ハイパーインフレの起点となる出来事となる可能性が高いです。
現在、国際貿易の10%は紅海の航路に依存していると言われており、依存度は2050年には3倍になると言われています。
年間で600万バレルの原油と50万トンの穀物輸送が紅海を経由していると言われており、今回の事件の重大性が見て取れると思います。
原油価格と穀物価格で日本にも影響がありますが、直接の影響を受けるのはヨーロッパです。
フーシ派に関しては背後にはイランの支援があるというシナリオが出来上がっており、最終的にはイラン攻撃の口実とされる可能性が高いです。
ただ中国とロシアはすでに織り込み済みでイラン支援をすることを明言していますので、戦争は簡単には終わらないはずです。
アメリカのツイッターでは、ベトナム戦争を始める口実となった偽旗事件である"トンキン湾事件"がトレンド入りしています。
多くの人が、今回の攻撃には胡散臭い事情があることを感じ取っていることが伺い知れます。